2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ものがたりのなか

「パトリシア・ハイスミスに恋して」を見た。 なんとも切ない、だからこそ人生に物語が必要なんだを痛感させられる映画だった。自分の人生で叶えられなかった自分を物語の中に投影する。切なすぎるだろう!!これ。小説の中で生きる。虚構の中で生きる。親に…

かえらずせいかい

「おしょりん」を見た。(タイトル書き忘れたので追記) よくこんな映画見たな…が転じて、思いもよらない感動に包まれる映画だった。いや、前知識なしとはいえ、よくこんな映画見たなと思う。始まった瞬間、帰ろうかなと思った。今どきありえないほど前時代…

みかけによらねー

「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」を見た。 不思議な魅力にあふれた傑作だった。なんと表現していいかわからない映画。こういう不思議な魅力にあふれた作品に出会えるから映画はやめられない。荒削りなんだけど、その荒削りさが妙にクセになる。色使…

のんでのんでの…

本の発売日は新聞社時代に一緒に働いていちばんお世話になった編集の方と、学生時代からずっと通って年に1回、20年間、写真展をやらせていただいているゴールデン街のお店、こどじのお姉さんに本を直接手渡しに行きました。偶然にも発売日が22年前に他界し…

きせきがおきたよ

昨日は自分の本の発売日。特別な日。そんな日に、もうひとつ奇跡が起きた。先月の終わりにラストまで到達するもそれから4週間ほど挑み続けて負け続けているゲーム「エルデンリング」のラスボス。たぶん100回は戦っている。1日15分って決めているのに、悔し…

のうがばぐるぐる

翔んで埼玉が公開中なので、どっちを見るか悩んで、さいたま国際芸術祭2023の方を見てきた。つまり埼玉まで翔んでいった。東海道線のグリーン席なら遠く果てしなく感じる埼玉までの道のりも体感1時間だ。実際には1時間ちょっとかかるはずだけど。さて、そん…

ばかとのはつらい

「首」をIMAXで見た。 なんと意外にもブラックコメディでした。久々の北野武映画。嬉しい。とにかく徹頭徹尾、狂った加瀬亮の信長がヤバい映画だった。こんな狂ったトップは絶体にイヤだ。ただ頭がおかしな人で、人間的な魅力が皆無なんだけど、こんな人によ…

すれすれでしたよ

「法廷遊戯」を見た。 なるほどそっちか!という映画だった。予告編で描かれている軽快な逆転劇とはちょっと雰囲気の違うどちらかというともう少し深刻なムードの映画だった。原作は未読なんですが、けっこう短く手際よく話がまとまっていて、きちんと整理さ…

かれいなてんしん

「PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ」を見た。 オシャレ!が超かっちょえーーに転じる快作だった。まず冒頭から画作りのオシャレさにやられる。映画としてめちゃくちゃオシャレ!!スタイリッシュ!全体的にすごく作り込まれて、背景描写も人物描写もひと…

さんじゅろくまい

わかってる!わたしの推しはわかっているのです。今日がいかに特別な日かを。だって、こんな大事な日に、写真をくれるのですよ!「なんか、今日はくれそうな気がする。なぜなら明日は大切な日だから」そう思って、プレゼントを渡したら、しっかりお返しに写…

つづいていますよ

旅行中のルーティーンは、順番はめちゃくちゃになるけど、おおむね2時間くらいでやるべきことはできることがわかった。ただけっこう慌ただしいスケジュールの旅行で、車の運転もあったので読書だけが意外に大変だった。サウナで読むとか、行き帰りの飛行機…

めとろんせいじん

庵野秀明セレクション 4K「ウルトラセブン」を見た。 大画面で見るという至福体験だった。それはもう55年前の川崎と神戸でした。かかるのは第4話「マックス号応答せよ」第8話「狙われた街」第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」第15話「ウルトラ警備隊西へ 後…

かえってきたぜい

撮影旅行最終日も結局慌ただしく、ちょっと散歩して帰ってくるつもりが、淡路島で実物大のゴジラの中に入ったり、神戸で実物大の鉄人に会いに行ったり、前日食べそびれたルイーダの酒場でホイミンのランチを食べたり、スーパーに納豆を探しに行ったり、なん…

どらくえってきた

今年の始め頃に「できた」と聞いてから、行ってみたくてしかたなかった「ドラクエ」のテーマパーク。「ドラクエアイランド」に行ってきました。リアルでドラクエ体験ができるアトラクション。このために淡路島まで行きましたよ。わたしの人生=ドラクエなの…

でしべるすぎです

「デシベル」を見た。 まさか!まさか!まさか!?な映画だった。まさか連続爆弾テロものの映画を見て泣くとは思わなかった。予想を完全に裏切ってくる映画だ。一定以上の音が出ると爆発する爆弾がいたるところに設置される。これが単なるテロではないことが…

つみあがっていく

「正欲」を見た。 小さなピースが積み上がっていくような映画だった。じつによくできた構成だ。原作は未読。予告も事前の知識も何もない、まっさらな状態で映画を見た。ときどきこういう状態で映画を見ることで最高の幸せを味わえる。そしてこの状態で見るこ…

たるをしるのです

「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」を見た。 足るを知る、そういう映画だった。足りないものを探してしまう女性の話だ。元アイドル。30代を目前に仕事はうまくいってない、恋人もいない、お金もない。不満しかない。他人が幸…

ほんとにいくの?

結局、旅行って行く前が一番楽しいですよね。行ってからは、もちろん楽しくはあるけど、目まぐるしく体験して、確認して、不意の偶然に驚いたり、感動したり、あ、行ってからも十分楽しいか…。けど、やっぱり行く前の妄想を膨らませている時間がいちばん最高…

きっとだいじょぶ

「マーベルズ」IMAX3Dを見た。 やっぱり宇宙空間は3Dと相性がいい!を再確認する映画だった。IMAX3Dで見て大正解!目の前に広がる巨大なスクリーンの宇宙空間、その真ん中にぽつんと人がいるっていう画のエモさ!いやーいい!!ぐっとくる。水中も3Dとの…

にくあつぶっとび

「PIGGY ピギー」を見た。 最高純度の純愛映画だった。なわけあるかーーい!って思うんだけど、血みどろでぐちょぐちょで、とんでもない映画だけど、これはある意味でプラトニックで、はかない純愛映画だ。皮肉な運命の映画とも言えるかもしれない。スペイン…

つきいちでほしい

「私がやりました」を見た。 この発想はなかったかも!?な映画だった。いやー面白かった!!!「誰が男を殺したか」を争うブラックコメディ。誰が殺したのか、犯人を探すわけでも、犯人が逃げるわけでもない。「私がやりました!」とその犯罪が誰のものか利…

さんじゅうごまい

わたしの推しララミーからいただきました!!35枚目の写真!!!前回もらってから2週間ほど。なぜか最近早いペースで写真をプレゼントしてくれます。前回は、腕を痛めて気落ちしているタイミングでした。あの時痛かった右腕は回復しました。でも夏から痛めて…

わかりあえないよ

「理想郷」を見た。 そもそもがわかり合えないという悲劇だった。夢を見る者、夢を持てない者、分かり合えない分断の話。とんでもない映画だった。コミュニケーションが成立しないという悲劇。スペインの山奥の村。セカンドライフとして地方を活性化させたい…

こころのなかでね

「愛にイナズマ」を見た。 おめー心の中で100回殺したぞ、な映画だった。隠そうとしてきたもの、見ないようにしてきたものに向き合い直すような映画だった。その意味では同じく石井裕也監督による「月」に近いテーマなのかもしれない。この2作品が同時に映画…

のんでのまれます

note。ずっとやらきゃなと思っていながらなかなか手が着けられなかったことにようやく着手できた。それにしてもまとめるとなるとまだまだ先が長い…。2021年の分だけまとめて力尽きました。続きは来年気が向いたらやろう。最近はもっぱら飲み歩いてます。飲ん…

なりたりょうさまだ

「こいびとのみつけかた」を見た。 とことん居心地のいい映画だった。世の中になじめない人がそのままの自分で生きていく居場所を見つけていく話。なんだけど、ほんわかした話かと思うと、けっこうシビアな問題を抱えていたりして、ただそんなのみんな何か抱…

ぷらすがかってた

「ゴジラ−1.0」IMAX上映を見た。 マイナスよりプラスが勝ってる映画でした。公開初日!満席!さすが祝日のゴジラ。山崎ゴジラは、もう三丁目の夕日のアレでいいでしょうって思ってたんですが、意外にもこれがなかなかよかったです。しっかりゴジラが怖い。声…

おもてなしでした

「北極百貨店のコンシェルジュさん」を見た。 おもてなしがすぎる映画だった。おもてなしされすぎちゃって…泣きました。3回泣きました。もうね、まっすぐがんばってる人見ると泣いちゃうんですよ。とにかくこの映画、めちゃくちゃよくできてました。上映時…

すなおなしゃしん

素直な写真だなと思った。写真展「石川真生 ─私に何ができるか─」を見てそう思った。まず目に飛び込むのは80年代の沖縄のモノクロのスナップである。「クラブスイング・法人歓迎」と書かれた飲み屋の看板がある町の風景。少し前までパスポートが必要だった沖…

ほうだいがいいぞ

「ドミノ」を見た。 懐かしさと安心感にあふれた映画だった。わたしは思っていたのです。ベン・アフレックがどんどん遠い人になっていくと。いやもともと遠い人ではあったんですが、最近のベン様は監督すれば質の高い映画を撮るし、俳優としても良作にばかり…