なりたりょうさまだ

「こいびとのみつけかた」を見た。

とことん居心地のいい映画だった。世の中になじめない人がそのままの自分で生きていく居場所を見つけていく話。なんだけど、ほんわかした話かと思うと、けっこうシビアな問題を抱えていたりして、ただそんなのみんな何か抱えているにちがいないじゃんって軽く受け流してくれる風通しのいい映画だった。見ていて感じたのは、なんだか懐かいな、という感覚で、それって心地の良さだったのかもしれないなと。明らかに「変」な主人公の行動を、そのままでいいじゃんって受け入れてくれる人たちがいる。その心地よさ。途中、主人公2人がそれぞれ1曲ずつフルでオリジナルの歌を披露するシーンがあるんだけど、それを恥ずかしく感じさせない、しっかり真剣に向き合って聴いてくれる人だけがいる場というものをそれで描いていて、そういう場所が大事だよねって思える。全肯定される。生きやすいってそういうことだ。中盤で、え!?って思うような展開があって、マジかよ!許せない!ってなりそうなところも、すっと包み込む、なんだかとことん居心地のよい映画でした。そしてちょい役で出るときの成田凌はすさまじい破壊力がありますね。主演の女優、どこかで見た!って思ってたけど「ソワレ」の彼女か。

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