かれいなてんしん

「PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ」を見た。

オシャレ!が超かっちょえーーに転じる快作だった。まず冒頭から画作りのオシャレさにやられる。映画としてめちゃくちゃオシャレ!!スタイリッシュ!全体的にすごく作り込まれて、背景描写も人物描写もひとつひとつが、画的に美しい。そういうアート映画的な冒頭の雰囲気が、中盤で密室の推理サスペンスになる。誰がスパイなのか閉じ込められた屋敷の中で繰り広げられる心理戦。空間の使い方がうまい緊迫感のある雰囲気になる。そして終盤、これががらっと変わる。それまでそこにいた「なにこいつ!」って人の印象も変わる。ドチャクソすさまじいアクション映画になる。そこからの怒濤の展開!もう最高!!やなヤツ!と思っていた登場人物の意外な活躍に、もう大好き!超かっちょええ!!って気持ちがひっくり返るこの転身っぷり。どんでん返しとは違う映画的なちゃぶ台返し。熱い!最高!!日本軍が最悪なんで、正直日本人としては微妙なきもちになって盛り上がりきれないところもあるんですが…でもときかくころころと転身する映画のムードに圧倒される快作でした!こういうの大好き!!

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