きたのおとこたち

「ノースマン 導かれし復讐者」を見た。

はいきた!最高の一本が来ちゃいました。野蛮で残酷で絶対に身を置きたくないリアルなヴァイキングの世界観にたっぷり浸る2時間10分。ああ、幸せ。なんたる至福。最高の贅沢です。ヴァイキングの世界、もちろん本物は見たことないですが、こうなんだろうなっていうそう雑な世界がしっかり描かれている。静かに川を移動する船の描写で、もうズキュンと胸をつかまれました。その後ワンカットでウクライナの村を強襲する虐殺戦闘シーンのとてつもない残酷さ。村を制圧したあと、「おい、お前らそこの小屋に入れ」ってどんどん人を小屋に入れて…、ぎゃーーっていう。ああ、地獄。とにかく全編容赦ない。それでいて現実の中に神話的なものが普通に溶け込んでいたりして、ヴァイキングにとってのリアルな世界がそこにある。物語自体は、叔父に殺された父のを討つ王子の話で、これがハムレットの元になった話だという。なるほど主人公の名前、アムレートはハムレットだ。シェイクスピアの時代からリメイクはあったのだな。その物語をまた新に再解釈した超ダークなヴァイキング映画。そして超豪華キャスト!監督はロバート・エガース!「ウィッチ」も「ライトハウス」も全部劇場で見てる!「ライトハウス」はカモメ(実はハリウッド映画でおなじみの有名なカモメらしい)が印象的だったけど、本作はカラスだ。海風に逆らってゆっくり飛ぶ冒頭のカラスがとってもかっちょいい。このカラスも有名なカラスだったりするのだろうか?(ってかCGか?)とにかく最高の映画だった。ここ数日先方の都合で仕事の予定が狂いまくってずっとイライラしてたんだけど、もう全部どうでもよくるほどよかった。おかげで今朝も気分よく4時に起きて仕事できた。映画に救われるなやっぱり。

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