ぞんびにならない

「生きるLIVING」を見た。

思ったよりすごく「生きる」だった。終わり方まで、しっかり黒沢の「生きる」なんだけど、きちんと英国の映画になっている。とにかくオープニングから完全にやられた。1950年代のロンドンの風景。何このエモさ!このオープニングだけで打ちのめされた。とにかく映画のルックがすごくいい。英国紳士たちのたたずまい。ロンドンの風景。映像が良すぎる。初めて「生きる」を見たときには、中盤の展開で度肝を抜かれたものだけど、さすがに英国であの感じは難しかったみたいで、葬式の席で酔っ払いながらすべてが展開するっていうのはなかった。あれは日本的すぎるもんな。それもあって、上映時間はすごくコンパクト。コンパクトではありつつ、人はどうしてやる気を失ってしまうのか、今を生きるために本当に大切なことは何かは、ものすごく明確に語られていて、とても気持ちの良い映画でした。全ては小さな達成と、その積み重ねなのです。

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