ごみえいがでした

「断捨離パラダイス」を見た。

ゴミ映画。ゴミについての映画である。気にはなっていたんだけど、大作に押されて上映時間が押しやられて、なかなか時間が合わずにスルーしてしまうところだったんだけど、友人からオススメされて朝8時半の回を見るために4時前に起きて仕事を猛ダッシュで終わらせていってきた。友人に感謝!!傑作!!いや、大傑作!!見逃さなくてよかったー。現状、今年下半期ベストワンです。とにかくあらゆることが大満点!構成最高!流れ最高!笑えるし怖いし泣けるし。家という存在の不気味さ、人間の得たいの知れなさをゴミという題材を通してあぶりだしながら、笑えて、泣けて、やさしい気持ちにさせる。人生はままならないけど、それでも生きるに足るものなんだってゴミを通して描いている。捨てて取り戻す。深い映画だった。それにしても映画としての語り口の巧みさ!!カットとカットの間に差し込まれるワンカットのうまさ。日常を一転させて異界に迷い込ませるような迷宮感とか、人の感情が切り替わった瞬間をちょっとした動きで表現したり、とにかく映画としての表現力の高さに驚く。萱野孝幸監督!前作「夜を越える旅」もすごかったけど、格段に映画のレベルが上がった気がする。映画の冒頭とラストで主人公の見え方が180度変わるのも、ラストの余韻もそこに描かれる旅立ちもじつに無駄なくスマートで、とにかくとにかく素晴らしい映画でした!(あ、架空装丁好きとしては谷口崇さんの描いた会社のノベリティ絵本がすごく気になりました!忘れないようにのメモ)

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