えいがはじめです

「そばかす」を見た。

今年の映画始めの1本目にして大当たりを引いてしまった。何も知らないで見たので、本当に引き当てた感がハンパない。いいな、こうやっておみくじ的に何も知らない映画を年の始めに見るの。ポスタービジュアルの雰囲気から、何となく陰鬱な反抗的な映画を想像してたんだけど、全然違っていた。知らない間に押し付けられる価値観とか、マイノリティの生き苦しさとか、テーマ自体は深刻だけど、中身はけっこうコメディだった。深刻になりすぎずに、淡々と、語りすぎずに、人はみんな何かを抱えて生きてるし、簡単にわかりあえないってことを描いている。そういう地味な映画なんだけど、中盤の前田敦子の登場でいきなり華やかになる感じとか、ものすごく重要なタイミングで最もこの映画らしい存在として登場する北村匠海の絶妙な感じだったり、役者も豪華で、どちらかというと華やかな映画ですらありました。いや、前田敦子、やっぱすごいわ。出てきた瞬間に映画のトーンがぱっと明るくなる感じ、すごいよかった。明るくしつつも一人でいるときのなんとも言えない孤独感とか絶望的な表情だとか、よかったなー。どうやら鬱を患って何かあったらしき三宅弘城演じる父親もよかったし、主演の三浦透も最高だし、役者、みんな最高!語りすぎない語り口がとっても心地良い映画でした。今年一本目にしてベストワンです!

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