へんすぎでしたよ

「変な家」を見た。

変な映画だった。「何かが変ですよね」って、いや、もう全部「変」なんですけど!原作は読んだ。何ならその前にネットでも見ていた。間取りの違和感。存在することがおかしい空間を巡って妄想が飛び交い、やがて他の間取りの存在とつながって、次第に真相が明らかになっていく。妄想と憶測でピースを埋める。それを楽しむタイプの小説だった。じわじわと怖い。そういう話だったはずだ。それが、映画版は、ちょっと変わっていた。じわじわ怖いというより派手に怖い映画になってた。正直、びびりのわたしとしては、前半、主人公の部屋にいるはずのない誰かがいて、いきなり襲われるところで、ぎゃーーーーってなった。な、なんだこれは、妄想なの?え?現実なの?誰?あんた誰?ってなる。いやー、そっちいくのかーって、ホラーを見るモードに襟を正した。それにしても主人公を襲った謎の人物…。え!?その人だったの?いや、ごめん、そんなこといちいちあげていくとキリがない。なぜその人がそこにいるの?これだけ大変なことをしてまで守らないといけないしきたりって、実はどうでもいいの?とか、何かがおかしいというより、全部がおかしすぎて、もう間取りがどうとか関係なくなる。変なのだ。間取り以上に、圧倒的に物語が変だ。終盤は石坂浩二らベテラン勢が揃った八つ墓村的展開で、村人がゾンビ化して彷徨うし、さっきまでぶつぶつ言って弱ってたばあさんがいきなりチェーンソー持って暴れるし、高嶋政伸の快演も炸裂するし、派手なジャンルホラー映画になってました!変すぎて、楽しかった!!

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