さらやましてきた

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」4Kリマスターを見た。

これは当時の熱狂の渦の中で見たかった!そう思う作品だ。ヤマトは直撃世代ではない。ガンダムを喰らったのが幼稚園の時だった。ヤマトは見てはいたけど、ロボットが出てこないから、幼児だったわたしには少し難しいアニメだった。小1のときに「ヤマトよ永遠に」は劇場で見ている。ぼんやりしか記憶がないけど、パンフレットを持っているので見たのは間違いない。もちろん、6歳児の頭ではテレビ版の2の続編であって、新たなる旅立ちの続きではないなどという複雑に入り組んだ事情が理解できるわけもなく、ただ戦艦が、宇宙で、戦ってる。そのくらしかわかってなかった。たぶん劇場で見たヤマトはこれだけだ。さて、「さらば宇宙戦艦ヤマト」を果たしてわたしは見たことがあったのか…。本当に記憶にない。見たはず!とは思うものの記憶に「さらば」がない。いずれにしろ劇場でこの作品を見る機会も、これを逃したらないだろうと思い観に行ってきた。始まって思う。あれ、もしかして見るのはじめて!?と思うほどの新鮮さ。しかし、壮絶なラストに来て思い出す!見てました!ま、当然と言えば当然ですが、ちゃんと見てましたよ。それにしても何とあっけなく主要キャラクターたちが死んでいく作品なんだ。ある意味でこれは戦場のリアルだ。テレビの2で書きかえられるシナリオだけど、このビターすぎる終わり方こそヤマトを絶体の存在にした気がする。見ながら思うのは、これは当時の熱狂の中で見たかったなということだ。まだアニメが市民権を得てない時代に、その歴史を大きく変えた作品。主題歌に沢田研二を使うということ一つ取ってもやっぱり特別だ。そのとき、劇場で見ることに価値がある作品だ。いずれしろ45年後の劇場で見ておいてよかった。それに尽きる。

www.youtube.com