ほんとたまらんぞ

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SHIROBAKO」である。そろそろ劇場版が公開になるというので、1話から24話まで一気に見直してみた。リアルタイムでやっていた時にももちろん見ていて、面白かったなー、いいアニメだったなーと思っていたのですが、これが改めて見てみたら、なんというか、宇宙レベルの傑作ですね。これ。今さら何言ってんだ、って怒られそうですが、とにかくお仕事ものとして、青春ものとして、友情ものとして、こんなに厚みのある作品だったかと、改めて感動しました。もちろんフィクションだし、こんなアニメ制作現場ねーよって、美化されてはいるとは思うけど、門外漢から見ればリアリティを持って見れるくらいにリアルに感じられて、そこで次々起こるトラブルに社会人になったばかりの主人公が体当たりでぶつかっていくんだけど、その周りにいる大人たちが、しっかりプロとして支えていて、ほんの少し助言してくれたり、一線を退いていた大物が自分にもまだだできることもあるのかと手助けしてくれたり、若い主人公がぶつかっていくことでしっかり道が開けていくという、仕事にとって大切なことがしっかり描かれているのがいい。大人たちのプロとしての立ち振る舞いとか、距離感とか、ほんと仕事してる大人カッコいい!って、なんか実はあんまり描かれないですよね、こういうことって。そんなかっちょいい大人たちの一人に学生時代からの友人がモデルになったキャラがいて、これは、なんつうか、うらやましくて死ぬ。出版社の編集者とか、どうかしてるレベルで最悪な人も出てくるけど、基本的にアニメの現場にいる人たちはダメな人もイヤな人もふくめてしっかり機能を果たしていて、あからさまな悪役はいないのも良い。学校を卒業してアニメ製作に夢を持って、バラバラにその道に入った主人公たちが、それぞれの現場で悩みながら地道に成長していって、徐々にまた集まっていくのはすごく燃える展開です。だから最後のアフレコで、あの娘がブースに入ってきた瞬間は、わかっているのに涙が止まらなくて、大号泣でした。これ書いてる今も思い出して泣いてます、電車の中で。つうわけで、もう劇場版が楽しみすぎて仕方なくなってるんですが、しまった…公開、今週末じゃなくて、来週だった。ああ、この気持ちのまま1週間過ごすのか。たまらん。早く見たい。