えいがかんはじめ

「アンブッシュ」を見た。

結局何が一番怖いかを考えてしまう映画だった。今年の映画館はじめ。一発目に見る映画を悩んで、マジメなヤツにするか、ドンパチにするかで、ドンパチに。そして仰天。2時間ずっと戦闘。同じ場所でひたすらドンパチ。ワンシチュエーション。前半に少し筋トレシーンがあるけど、あとはずっと戦闘。つまり筋肉とドンパチ。それだけ。まじでそれだけの映画。そして実話。内戦下のイエメン。山岳地帯に支援物資を届ける部隊が、ゲリラに襲われて立ち往生する。それだけ。動けない。ずっと襲われる。救助の部隊が助けにくる。でもやっぱり動けなくなる。またずっと襲われる。その繰り返し。ひたすら撃たれる装甲車。しかしガードが堅くて撃たれまくっても耐え忍ぶ。ひたすら攻撃される。地上部隊だけじゃダメだって、空から攻撃するも動じないゲリラ達。どっちも鉄壁でまったく終わらない。移動不能で360度敵しかいないこの状況をどう脱するか。兵器の力の差はあれど、圧倒的に優位に立つゲリラたち、中でもやはり狙撃兵の存在が怖い。次から次に最悪のことが起きて、ほんとどうすんのこれ?だけど、最後はやはりそうくるかな展開で、やった!という高揚感よりは、あれだけ脅威を蟻のように潰していくのがむしろ恐ろしく思えた。襲われる側の視点で描かれる話ではあるけど、内戦を中からの視点で、ドラマを排して見せるというところで、ただのジャンル映画で終わらせない何かを感じさせる作品だった。とにかく今年、映画館一本目。今年もいっぱい見るぞ。

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