ぜんこうていする

「さかなのこ」を見た。

泣いた!!生きることを全肯定する映画だ。「好きなことで生きていく」よく見るフレーズだけど、イマイチそんなの絵空事じゃんって思う。でも、絵空事でいいんだよな。バランスよく生きる必要なんてない。ただ魚が好きってだけで、そのことしか考えてなくても、人生なんてひらけていく。いい事ばかりじゃないし、大変なこともあるけど、結局すべてを正解に変える力が人間にはある。人と違う生き方をすることを真っ向から肯定する映画だ。それでいて、フェアなところもしっかりある。狂犬と呼ばれる不良のくだりだ。彼は不良をやめてひたすら勉強を努力して「ちゃんとした人間」になろうとする。好きなことだけで生きていく人ばかりじゃない。努力する生き方もある。それも否定しない。そんな彼が主人公の道を開くピースの一つになる。好きなことを好きなようにやる人の周りには、そうじゃない生き方をしてきた人たちの支えが存在している。どちらの人生もそれなしでは成立しない。前半始まって何分かで泣き始めて約120分、大笑いしながらずっと号泣していた。顔の筋肉がどうかなるかと思った。さかなクン本人に出し方もよかった。最初と最後で世界がひっくり返るしかけになっている。とにかく大大大大好きな映画に出会ってしまった。大傑作!!!

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