いだいなるははは

AIR/エア」を見た。

すっごく面白かった!!まずビジネス革命映画としてすさまじく面白い。バスケ全然詳しくないけど、まったく関係ない。弱っちくて予算もない負け犬のNikeバスケ部門が、世界を変えるほどのシューズを作り上げる話。こんな革命的なことだったの!?って驚き。文字通り世界の仕組みを変えてしまうほどの発明だったんだな、このシューズは。そういう弱者がビジネスで革命的な勝利を収める話として、その駆け引きや、シュードックの教えの通りに進んでいくビジネス書的展開がムチャクチャ熱くて単純に面白いんだけど、そう簡単に作っていないところが、またよかった。冒頭に描かれるカジノで賭け事に興じる主人公、ビジネスも賭け事と同じ結局は全賭けして勝つか負けるかという単なる運の問題。たまたま乗った馬が優秀だった。ビジネスの成功なんてそんなもん。その馬を本当にコントロールして導いていたのは誰だったか?それはビジネスの賭け事に興じていた彼らではない。ビジネスに利用されるだけで終わらせない信念を貫いた人の存在と、何より努力を怠らなかった馬こそが真の勝者だ。劇中で語られる「ボーン・イン・ザ・USA」の話がとても印象的だ。アメリカに生まれたことを誇った歌だと思って毎日歌っていたけど、ふと歌詞に目を向けてみたら実際に歌われていたのは、こんな国に生まれたことを嘆く歌だったと。ラストいったい何のシーンで終わるか。その余韻もとても皮肉たっぷりで面白い。これはもうひとつの「生きる」だ。あと何より84年を堪能できるのが最高な映画だ(MJは不在でしたが…)!!いや、まじ最高の映画でした。

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