くれいじーすぎる

「カンフースタントマン 龍虎武師」を見た。

いや、これ、普通に死んでるでしょう?ってくらいとんでもないアクションを連発し、全盛を誇った80年代の香港アクション映画。当時スタントマンとして命がけの仕事をしてきた人たちの歴史の証言。京劇の養成所が香港に流入したことに日本が深く関わっていたりとか、京劇を見る文化が香港になかったことがスタントマンに京劇出身者が流れていくきっかけになっていたこととか、ブルースリーの革命とその死、スタント文化の衰退から、80年代に一気に全盛期を迎え、ラッシュを見てすごいスタントやってるのを見たら、それ以上にすごいことをやってやるって、どんどん危険度がエスカレートして、クレイジーな過熱ぶりをみせる業界の様子は、見ているだけで脳みそがおかしくなりそうにすごかった。とにかく日当がバカみたいによくて、命がけで金を稼いで、一晩で飲んでギャンブルで使い果たして、また命がけで稼いで、そんな熱狂の世界。サモハンのボスっぷりがもうほとんどヤクザの親分じゃん!って思ったり、命がけすぎる世界、とても面白いドキュメンタリーでした。お金をかけずに肉弾勝負でハリウッドに挑んでいったそのスピリット!ただ、全盛を誇っていたもののその後の姿に儚さを感じる映画でもありました。あ、ワンチャイの竹梯子対決シーンは、ジェットリーが怪我していてスタントが演じていたんですね。そう言われて見てもわからない。いや、これはいろいろと見直したくります。

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