としはじまる(2)

去年見た映画の感想のつづきです。たぶん更にロクでもないことが書いてあると思います…。

■2007年に見た映画(7月1日から12月31日)

グアンタナモ、僕達が見た真実 [DVD]

グアンタナモ、僕達が見た真実 [DVD]

グアンタナモ・僕たちが見た真実」
軽い気持ちでアフガンに入った普通の若者3人がテロリストに間違われて拘束され、それから何年も拷問を受け続けるっていう実話をドキュメンタリータッチで描いた作品。徹底的に理不尽な拷問と尋問の繰り返しが淡々と描かれていて、それがなんだかすごく怖い。

モンスターハウス
家が人を食うっていう家系ホラーを子ども向けにアレンジしてるから、怖さはカケラもない。クリープのないコーヒーのようなもの(古!)。だからホラーが苦手な人でも安心。見所は「人食い家」のディティールと動き。とにかくその家が素晴らしくよくできていて冒険心をくすぐってくれるのです。

12人の優しい日本人 [DVD]

12人の優しい日本人 [DVD]

12人の優しい日本人
えらく久々にみたのだけどやっぱり面白かった。「12人の怒れる男」を日本人がやったらどうなるかっていう所を上手に皮肉った映画ながら、近い将来これに近いようなことが現実で起こるのかと思うとまた笑ってしまいます。ほんとに、お手本のような脚本のうまさです。

ディパーテッド 特別版 (初回限定版) [DVD]

ディパーテッド 特別版 (初回限定版) [DVD]

ディパーテッド
オリジナルの印象がそれほど良くなかったんだけど、リメイクされた本作を見たらオリジナルが傑作なんじゃないかと思えてきた。物語はしっかりコピーされているし、世の矛盾と無情はしっかり継承されているのだけど、足りなくなったものが多い気がする。Jニコルソンの暴れっぷりは面白かったです。

バタリアン5 [DVD]

バタリアン5 [DVD]

ダーウィンの悪夢
一匹の魚の投入によって環境も生態系も人の営みも破壊され尽くされたアフリカのある村の姿を激写したドキュメンタリー。巨大資本に食い尽くされ、町も人も悪夢のような状況になっていく…そんな世界を生み出しているのは、自分たちなんだと思い知らされる一作です。辛い映画です。

ダーウィンの悪夢 デラックス版 [DVD]

ダーウィンの悪夢 デラックス版 [DVD]

座頭市
北野武の作品の中で唯一(だよね?)ヒットした作品。いままでこの映画について語ったりしてたんですが…改めて見て、実はこの映画を見てなかったことに気がつきました。ここから「TAKESHIS」へとつながっていくのですが、その理由がよく分かりました。フラストレーションもたまりますよ。

さよならみどりちゃん [DVD]

さよならみどりちゃん [DVD]

さよならみどりちゃん
頭が空っぽな男女のバカラブ映画。内容は原作マンガと違わないのだけど星野真里西島秀俊が素晴らしい演技力を発揮していて、欲望に素直な男女の恋愛観が見事に描かれている。ほんとに「どうしよ〜もね〜」ヤツって生きてるのがすげー楽しいんだろうなぁって思える。憧れちゃうなぁ。

マイケル・ジャクソン ザ・ムービー 真実の物語 [DVD]

マイケル・ジャクソン ザ・ムービー 真実の物語 [DVD]

マイケル・ジャクソン・ザ・ムービー真実の物語」
ポップの王様、マイケル・ジャクソンの半生をドラマ化。どう見ても似てないマイケルが、変な裏声でしゃべる姿に苦笑いしてしまうけど、作品は極めてマイケルよりで、これならマイケルも怒り出さないでしょう。知ってることばかりだったけど、元熱狂的ファンとしては悲しくなる微妙な作品でした。

憑神 [DVD]

憑神 [DVD]

憑神
浅田次郎降旗康男コンビといえば「鉄道屋」で日本中を涙で包んだ黄金コンビ。今回のテーマは人はいいけどぱっとしない侍が疫病神に憑かれるという人情話。そつなく映像化したのかと思ったら「なんじゃそりゃ!」って突っ込みたくラストシーンにビックリ仰天。ほんと、なんじゃそりゃ。

あるいは裏切りという名の犬
まずはこのタイトル。一目惚れです。「裏切りの犬」と書くのとは重さが違う。そして「あるいは」が一体何にかかってるのか、想像が膨らみまくる。作品はダークネス&バイオレンス。渋い中年男2人の憎しみとぶつかり合いがボディブローのようにきいてくる。

「チアガールvsテキサスコップ」
たまたま事件を目撃したチアガールを保護するためテキサスの強面警官が彼女たちと共同生活するっていう設定のバカ映画なんだけど、ミソはトミー・リー・ジョーンズが主演ってところ。まさに頑固なテキサス男って感じで、映画を引き締めて作品の質を10倍くらい高めてる。役者一人で映画は変わる!

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

アヒルと鴨のコインロッカー
人気作家伊坂幸太郎の同名小説を映画化。おそらくは映像化するのがすごく難しい原作をよくぞここまで見事に映画にしたものだと感心した。とにかく何が起きるのか先がまったく読めない。すさまじく小さな話のはずが、スケールの大きな話に思える構成がうまいです。役者もすごくよかった。

「バックマン家の人々」
もうこれが20年近く前の映画なのだということに驚いた。キアヌ・リーブス、若!そして80年代として考えて豪華すぎる主演俳優陣の顔ぶれ。それを見るだけでもう嬉しくなってしまう。そういえばこの映画を最初に見たのは東京国際映画祭だったなぁ。色んな意味で懐かしい一本でした。

リトル・ミス・サンシャイン
内情バラバラの家族が、娘のミスコン出場のために一家で旅に出るロードムービー。いわゆる家族の絆ものですがこれがすさまじく面白かった。“家族って何?”“自分らしさって何?”みたいなベタなテーマをこれだけ変化球で投げてこられると笑ってしまいます。そして最後は大号泣。泣けます。

「ボルベール」
死を準備しながら生きる人たちが暮らす町で、生きながらにして幽霊になってしまった母親とその娘たちが歩み寄って分かり合うっていうテーマの作品。母性ってやつの強さ、女って生き物の強さが描かれて、もちろんアルモドバル映画なので出てくる男はみんなロクでなし。女性バンザイ。

バックダンサーズ
街中で踊ってる若者を見て、彼らは一体何を目指してるんだろう?ダンスってお金にならないよって思った誰かが作った映画。はっきり言ってしまえば余計なお世話。人生のゴールって、そんなに簡単なことでいいのか?って思える展開の連続で突っ込み所満載。サエコさん結婚おめでとう。

タイヨウのうた
日光に当たると死んでしまう病気の娘が恋に歌に人生をかけて若い命を燃やし尽くす物語。不幸系純愛映画って一種、涙の押し売りみたいな部分があるけど、この映画に関しては別にそんないい話でもないし泣かせないってのがいいなと思ったら、けっこうみんな泣いてるのね。間違ってた、おれ。

秒速5センチメートル
また見た。泣いた。これの1話目はギザやばす。1話目の最初のシーンで出てくる坂道ですが、設定資料を見たところ小田急線のとある駅としか書いてない。これ、どう見ても今は亡き祖父が昔住んでいた小田急線沿いの駅にある団地の坂道なんだよね。これはあの桜の木なのかと思うと感慨一入です。

ウルトラヴァイオレット
アメコミのVFXアクションなんてもう見飽きたぜ、って思ったけど、やっぱり見てしまう。この映画だって10年前に見ていたら腰を抜かすほど驚いただろうに、人の慣れってのは恐ろしいものです。ただ大暴れするミラ・ジョヴォヴィッチは腹筋のしまり具合も含めステキだと思いました。

ピアノの森 [スタンダード・エディション] [DVD]

ピアノの森 [スタンダード・エディション] [DVD]

ピアノの森
原作の面白さを活かして短い時間でうまいことまとめてると思う。まとまりすぎていて、まるでテレビアニメの総集編を見ているような気がしてくる。クオリティもそのレベル。それを別にして考えると、素晴らしいのはピアノの楽曲です。素人にも分かりやすいアレンジ、これには感心しました。

河童のクゥと夏休み
この夏一番泣きました。とにかく丁寧に作られた傑作です。売れる路線をことごとく放棄して、真摯に人間を描いて、きっちり泣かせてくれます。少なくとも僕はぐしゃぐしゃになって泣きました。ただ残念なのは、30分以上も大幅に内容がカットされている点です。完全版が見たいです。
http://www.kappa-coo.com/

レミーのおいしいレストラン [DVD]

レミーのおいしいレストラン [DVD]

レミーのおいしいレストラン」
ネズミが料理を作るというあってはならない話をテーマにしたアニメ。とにかく設定がうまい。そして所々でやっぱりネズミが気持ち悪いってことを思い出させてくれる演出が見事です。ピクサーの新作、スケールの小さな話をここまでダイナミックに描くのはさすがです。

NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX ’07 EDITION

NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX ’07 EDITION

新世紀エヴァンゲリオン劇場版/DEATH/Air/まごころを、君に
新しいDVD-BOXが出たので買いました。で、また見ました。個人的には一番思い出深い「REBIRTH」が今回も収録されていないのが残念です。10年前の3月14日に公開前日のオールナイトで見て、無常感にさらされて劇場を後にした思い出深い作品です。って何のことかわからんすよね。いいんですそれで。

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

トランスフォーマー
「映像革命」という名のバカ映画。ロボットの動きだけをみればかなり興奮するけど、自分の名前を叫びながら戦う子ども向けアニメがそのままリアルになっちゃった感じですさまじい違和感。英語だったせい?日本語吹き替え版がアニメと同じ声優らしいので、こちらで見れば少しは印象も変わるかも。

「夕凪の街 桜の国」
原作のデキが素晴らしかったので、どんな風に映画になってしまうのかと思って不安半分で見に行ったのだけど、予感は半分的中した。素晴らしかったのは前半の麻生久美子。そのたたずまいは「儚い」としか言いいようがない見事なものだった。残念なのは後半に出てくるあの人…。台無しでした。
http://www.yunagi-sakura.jp/

「電影版・獣拳戦隊ゲキレンジャー〜ネイネイホウホウ香港大決戦」
東映映画で香港といえば70年代に量産された一連のカンフー映画を思い出さずにはいられません。その伝統をしっかり受け継いだのか香港の描写のいい加減さのレベルは高く、公用語はもちろん日本語。最後は仏像が動き出します。これこそまさに香港だと思いました。
http://www.geki-movie.jp/

「劇場版・仮面ライダー電王〜俺、誕生」
毎年、今年こそは面白いだろうと期待を抱きつつ通い続けるライダー映画。今回も玉砕。それもそのはず、映画版を楽しむためには7月〜8月5日までのテレビ版をしっかり見てないとつながりが分からない仕掛け。映画の後テレビ版を見て、ようやく納得しました。見に行く前に復習しておきましょう。
http://www.den-o-movie.jp/

プロヴァンスの贈りもの [DVD]

プロヴァンスの贈りもの [DVD]

プロヴァンスの贈りもの
金のことしかない男が田舎暮らしで人間性を取り戻すというありがちなプロット。びっくりするのはそんなゆるい映画をリドリー・スコットが撮ってるところ。完成度は高い。にしても突然住むことになった田舎の家で美女と出会ったり、見知らぬ親戚娘が押しかけてくるなんて、ギャルゲー?って感じ。

ラフ スタンダード・エディション [DVD]

ラフ スタンダード・エディション [DVD]

「ラフ」
原作を引っ張り出して改めて読みたくなるくらい、何だか分からんちんな映画だった。まずは速見もこみちが高校生に見えないだろうってツッコミに始まって、全編ツッコミ所だらけ。長澤まさみの競泳水着姿目当てに違いないだろうけどレンタル回転率が高すぎてなかなか借りれなかった。

さくらん [DVD]

さくらん [DVD]

「さくらん」
正直、思ったほどつまらなくはなかった。蜷川実花って写真家のいい部分はでてるんじゃないかなと思う。ただ「過激な絡みで」「おっぱいが」ってワードをこの映画に対して聞き過ぎていたため、「えー何にも見えないじゃん」って落胆の方が大きかった。期待してる方は控えめでどうぞ。

ボビー BOBBY  [DVD]

ボビー BOBBY  [DVD]

「ボビー」
驚くほど面白かった。最近見かけなくなった俳優エミリオ・エステベスが監督してるのだけど、彼の意志に賛同して集まった役者の豪華なこと。映画としての完成度も凄く高くて、群像劇でなければ描けないテーマをしっかりとらえていた。これだけのメンツを揃えてブレてないのはすごいことだと思う。

親指さがし
残念ながらどうしてこれを映画化しようと思ったんだろうってくらい物語自体がすごく微妙。ま、それなりにホラー映画然としてるところとか、お約束的な最後のどんでん返しとか、基本はおさえているので、夏休み友達とか集まったときの時間つぶしにはいいと思う。

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

善き人のためのソナタ
東ドイツの調査官が反体制疑惑のある劇作家を監視するうち人間性と芸術に目覚めていくヒューマンドラマ。誠実に国家に尽くして家族も作らず生きてきた男が、徐々に自分の生き方や権力やなんかに疑問を抱き始めるんだけどその描写が細やかで素晴らしい。とにかく繊細な作品でした。

オーシャンズ13 特別版(2枚組) [DVD]

オーシャンズ13 特別版(2枚組) [DVD]

オーシャンズ13
前作があまりに駄作だったので見るのやめようかと思いながら、ついつい見てしまったシリーズ第3弾。仲間がだまされた、仕返しだぁって、いつもの面々が集まって、なんでそんな面倒くさいことすんの?ってくらい奇っ怪な報復戦を繰り広げる。まさに無駄な豪華スター映画でした。

守護神 [DVD]

守護神 [DVD]

「守護神」
ケビン・コスナー完全復活!こういうのを待っていました。鬼教官VSやんちゃ訓練生という図式なんだけど、最後はきっちり泣かせてくれます。僕はレンタルで見たので収録されてなかったけど、もう一つのエンディングってのがあって、これがもう全然ダメダメらしくて、ちょっと見てみたいです。

椿山課長の七日間
西田敏行が死んじゃって、伊東美咲になって現世に1週間だけ帰ってくるって話。普通なら、家族と最後のひとときを過ごす心温まる物語を想像するけど、この映画はその真逆。帰ってみたら、知らなきゃよかった家族の重大な秘密が次々と明らかになっちゃって、あら大変って話。すごい変化球でした。

ボーン・スプレマシー
そろそろ続編「アルティメイタム」が公開になるので復習の意味で見てみた。いやー面白い!じつは劇場で見たときは前作の物語が思い出せなくてほとんど意味が分からなかったのだけど、今回は「1」の内容をおさらいしてから見たので、心底楽しめた。これは「3」にも俄然(?)期待です。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [DVD]

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [DVD]

「インタビュー・ウィズ・バンパイア」
散々酷評しながらも、なぜか数年に一回リピートして見てしまうリビドー映画。きっと僕の中の本能くんが「見れ!今見れ!」と言って見せてくるんだと思う。で、終盤の映画館でブラピ見る「空」のシーンに毎回ぐっとくるのです。これであのオチさえなければ好きな映画なんだけどなァ。

「シッコ」
日本語で発音すると“(お)しっこ”みたいに聞こえてしまって、一体何の映画?って感じですが、アメリカの医療保険制度に切り込んだ真面目なドキュメンタリー映画です。これ見て思うのはアメリカ旅行中は病気になりたくないってことと、みんなでフランスかカナダに移住しようってことですね。
http://sicko.gyao.jp/

ハンニバル・ライジング
レクター博士が食人化するに至った経緯を美しく綴った映像詩。若かりし頃のレクター博士はそれはもう絶世の美少年で、随所に散りばめられた美しい風景と、おぞましいシーンと、笑っちゃう展開とのコントラストがいい具合にきいてきて、いつの間にか眠りの世界に……ここはどこ?

ドッグ・バイト・ドッグ [DVD]

ドッグ・バイト・ドッグ [DVD]

「ドッグ・バイト・ドッグ」
これはすごい。終わった後、椅子から立ち上がれず、動けなくなってしまった。この映画を短い文字数で語ることはおそらく不可能です。この映画がいかにすごいかということを観てない人を相手に1時間ぶっ通しで語っちゃうくらい衝撃的でした。最終日に観れてよかったです。良すぎました。

「新劇場版ヱヴァンゲリヲン序」
こういうのはお祭りなのでもちろん初日に。今回はテレビ版でいうところの6話目“ヤシマ作戦”までを完全リメイク。正直、アスカが登場するまでの話って好きじゃないんだけど、大々スケールアップした映像のすごさにはため息がこぼれました。で、次回予告編!この15秒(?)が一番盛り上がりました。
http://www.evangelion.co.jp/

メイキング・ワルボロ [DVD]

メイキング・ワルボロ [DVD]

「ワルボロ」
ワルくてボロいってタイトルとギリギリガガンガンって主題歌が見事に作品にマッチしている、あっぱれな作品でした。たぶんお話をはしょり過ぎているからだと思うけど、展開のぶっ飛び具合が半端なくて、いちいち「おい!」ってツッコミたくなります。にしてもゲッツ板谷松田翔太はやりすぎです。
http://www.waruboro.jp/

「天国は待ってくれる」
英語でHEAVEN CAN WAITは、映画「天国から来たチャンピオン」の原題で、明らかにそのパクリだろうっていう反町隆史のドラマ「ドリーム☆アゲイン」は一言も「天国から〜」に触れてないけど大丈夫かな?なんて思ってしまいますが…。この映画はそれとは関係ありません。イノッチ結婚おめでとう!

華麗なる恋の舞台で デラックス版 [DVD]

華麗なる恋の舞台で デラックス版 [DVD]

「華麗なる恋の舞台で」
思わぬ拾いもの!なかなか面白かった。始めは熟年女優が若い男に恋をして、精気を取り戻していく熟女系ドロドロ恋愛映画のノリでまったりとお話は進んでいくんだけど、後半ガラっと展開が変わります。そこからの爽快感というか、逆転劇にスカーッとします。懐かしい感じの映画ですね。

「陽気なギャングが世界を回す」
「ルパン3世」とか「カウボーイビバップ」みたいなノリのオサレ犯罪系コメディ映画です。「ルパン」と言えば実写版はなかなかすごいデキでしたが(次元が田中邦衛!)それに引けを取らないくらい香ばしい映画でした。役者が豪華なだけにもう少しどうにかならなかったものかと思ってしまいます。

「HERO(劇場版)」
意外に素直に楽しめた。映画館で観る価値があるかは微妙だけど、僕的には大号泣している女性客の反応が意外だったので価値ありだった。物語の幅を広げずに小さくまとめたのが分かりやすくてよかったように思う。広げて破綻した某踊る刑事ものとは大違い…あ、でもどっちも大ヒットか!?すげーフジ。
http://www.hero-movie.net/index.html

デス・プルーフinグラインドハウス
生粋の変態タランティーノ監督の悪趣味世界がこれでもか!?って炸裂するノーCGカーアクション映画。前半は意味のないガールズトークが永遠40分、そこからカーアクションに急展開。物語なんかありやしねー。とにかくバカ。バカすぎて頭がおかしくなりそう…。それくらい純粋でイカした映画です。
http://www.deathproof.jp/death_proof/dp.html

「フリーダムランド」
「子供が消えた…。『フォーガットン』『フライトプラン』に次ぐ衝撃の結末!」このコピーから想像されるトンデモ映画の様相とは異なり、「社会派」な側面を持ったサスペンス映画。人種間の衝突とか、社会問題を絡めた壮大な物語はこの尺の中では語り尽くせなかったようで、気持ちトンデモ?な感じ。

11:14 [DVD]

11:14 [DVD]

「11:14」
ある場所で11時14分に交わる5つの運命の物語。30分ほどの短編が連続で描かれて、最初の話で「?」だったものが、次の短編で明らかにされてって感じ。徐々に物語の全体像が分かっていくのはなかなか爽快。ものすごい久々にパトリック・スウェイジが見れたって意味でも嬉しい一本だった。

「めぐみ−引き裂かれた家族の30年」
テレビの報道ってのがいかに何も伝えてないかを思い知らされる一本。30年という気の遠くなるような日々をたかだか90分に凝縮しようってたってそれは難しいものだけど、丁寧に語ることはできるわけで、そこがしっかりできているだけに、これを日本人が作ってないってことに少し憤りを感じた。

UDON スタンダード・エディション [DVD]

UDON スタンダード・エディション [DVD]

UDON
なんともスカスカな映画なんだけど、それが「ブーム」そのものの姿を如実に表しているようで不思議としっくりくる作品だった。「うどん」ブームで金回りがよくなったタウン誌出版社がやがて衰退していく様相、とりあわけ好調な時の浮かれっぷりが何とも言えず悲しげに感じたのは同業者だからか。

イズ・エー [is A.] [DVD]

イズ・エー [is A.] [DVD]

「イズ・エー【is A.】」
無差別爆破殺人を犯した14歳少年と彼をとりまく人間たちのじめじめした人間ドラマ。画面の雰囲気が一体いつの映画だよってくらい古めかしいですが、案外最近の映画です。ただ、その古めかしさが特に冒頭の犯行シーンの演出に一役かっていて、その部分だけは引き込まれました。小栗旬主演です。

Gガール 破壊的な彼女 (出演 ユマ・サーマン) [DVD]

Gガール 破壊的な彼女 (出演 ユマ・サーマン) [DVD]

「Gガール・破壊的な彼女」
女スーパーマンがストーカーになったら…っていうラブコメです。アイバン・ライトマン監督作品です!久々に聞きましたこの名前。「ゴーストバスターズ」とか「ツインズ」の80年代を代表するコメディ監督ですよ。まだ同じような作風で(ノリもそのままで)映画を撮ってることに感動しました。

ミス・ポター
ピーターラビットの作者の半生を描いております。女性の自立がテーマではありますが、苦悩の部分はそれほど深く描かれず、美しく素敵な世界!が描かれます。ただ彼女の母親との対比で見るとその時代の女性の価値観みたいなものが浮かび上がってきて、大変な時代だったんだろうことはうかがえます。

手紙 スタンダード版 [DVD]

手紙 スタンダード版 [DVD]

「手紙」
知り合いがこの映画の「漫才監修」をしているというので、そこに特に注目して見てみた。なるほど、それっぽい!で、この作品、原作を読んでなかったので、「どこで泣くの?」みたいに思って見ていたんだけど、やられました。ラストのアレは反則です。設定を漫才志望にした理由もよく分かりました。

キャプティビティ
トップモデルがいきなり理由もなく変態に監禁されてしまいます。で、いろいろな拷問を受けます。ただあまりにも残虐な拷問のため自主規制で画面が真っ暗になります。だからよい子にも安心です。で、事件は思った通り意外な展開をみせます。ただラストのオチは新鮮でした。まさかそうなるとは!
http://www.captivity.jp/

アンフェア the movie [DVD]

アンフェア the movie [DVD]

「アンフェア−The Movie−」
もう終始つっこみ所満載で、ある意味楽しいジェットコースタームービーに仕上がっている。もちろん、ドラマ→スペシャルと見てないとツッコミきれない部分は多いけど、単体で見てもたぶん「おい!」って叫びたくなると思います。毎度出てくる濱田マリは一体何者なのか、誰か教えてください。

「題名のない子守唄」
ジュゼッペ・トルナトーレといえば「ニューシネマパラダイス」より「記憶の扉」が好きな僕としてはすごくしみる映画だった。絶望のどん底にある小さな光を必死に守ろうとする力強さと、映画全体を包む悪夢のようなイメージと空気感。希望は現実だったのか…僕にはすべてが幻想のように感じられた。
ttp://www.komoriuta-movie.com/

私をスキーに連れてって [DVD]

私をスキーに連れてって [DVD]

「わたしをスキーに連れてって」
20年前“バブル”な空気の先頭を走ったこの作品は、ここから様々なブームを生み出していくわけだが、その理由が分かったような、全然分からないような…。ただユーミンの曲がかかると胸がキュンとなる世代としては、思った通りのつまらなさにもノスタルジーを感じずにはいられないわけです。

プラネット・テラーinグラインドハウス
美女が片足マシンガンに改造してゾンビと戦うって画を撮りたくて作ったバカ映画。重要な場面のフィルムが紛失していたり(ってもともとお話なんてあってないようなものだけど)、架空の映画の予告が付いていたり、安っぽいノリを遊び尽くしているのがいい。最高にバカで、こっちも頭悪くなります。

さらば、ベルリン [DVD]

さらば、ベルリン [DVD]

「さらばベルリン」
モノクロの重厚感ある映像で敗戦後のドイツを舞台にしたサスペンスを作っているので、つい身構えて見てしまったのだけど、これパロディ映画ですよね?あ、こういう場合オマージュって言葉を使うんだっけ?面白くはなかったですが、40年代風の映画の空気はちゃんと再現されてました。

ブラックブック [DVD]

ブラックブック [DVD]

「ブラックブック」
ラジー賞を嬉々として受け取ってしまったことで有名な悪趣味監督ポール・バーホーベンが故国オランダに帰って、何やら真面目なナチ映画を撮ってると思って見たら…やはり、随所にその手腕が発揮された珍映画に仕上がっておりました。糞尿ゲロが炸裂するなかなかのお下劣っぷりでございました。

パーフェクト・ストレンジャー
ブルース・ウィリスハル・ベリーといえば日本でも有名な大俳優なわけですが、この2人ちっとも仕事を選ばない…。で、この映画も“仕事選べよ!”って叫びたく一本です。CMで再三言われてる「絶対だまされるラスト7分11秒」ですが、そのCMにだまされた!ってくらいどうしようもないです。
http://www.movies.co.jp/perfectstranger/

世界最速のインディアン
すげーかっこいい映画です。そして元気になる映画です。田舎暮らしの63歳のじいさんが、古バイク“インディアン”を駆って、世界最速の壁に挑む!この話が、実話だっていうから驚きです。最新のマシン相手に手作りマシンと腕一本で立ち向かうその姿に涙がこぼれる。素晴らしい作品です。

「ファンタスティック4−銀河の危機」
前作で物語が破綻しまくって爆笑だった“素晴らしき4人”の続編ができました。今回は銀河の破壊者シルバーサーファーが登場します。サーフボードを取られるといきなり弱体化するイカしたヤツです。そして今回も物語は過激に破綻します!おい、こらシルバーなんたら、何しに来たんだお前。
http://movies.foxjapan.com/f4_2/

サンシャイン2057 [DVD]

サンシャイン2057 [DVD]

「サンシャイン2057」
まずはこのタイトル!危ない臭いがぷんぷんしてきます。そう「クライシス2050」ですよ。よくみりゃ、内容もクリソツじゃないですか!?で肝心の映画は、地球を救う宇宙船劇を途中で完全放棄して行き当たりばったりの殺人鬼ごっこに転じてはちゃめちゃになります。予想通りってやつですね。

「毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」
なんだよ、エロ映画みたいなこのタイトルは!偶然別の映画見てて予告編で写真家ダイアン・アーバスの映画だって分かったから見たけど、どうしたって見ないぞこのタイトルじゃ。一般的知名度の程は知らないけど、少なくともアーバスに興味を持ってる層はいるんだから、どうにかしたほうがいいぞ!

硫黄島からの手紙 期間限定版 [DVD]

硫黄島からの手紙 期間限定版 [DVD]

硫黄島からの手紙
父親たちの星条旗」とセットで1本と考えるべきなんだけど、こっちの方が好きです。すっげーいい映画でした。客観的な視点で捉えてるからこそ描ける日本人像。日本人が描くと冗漫になりがちな部分がすごくドライに描かれていて、そこにリアリティが感じられ、ただごとじゃなく胸に響いてきた。

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)

エディット・ピアフ−愛の賛歌」
ものすごい集中力を要求される映画です。ハリウッドの文法に慣れすぎているとちょっと困惑するかもしれないけど、バラバラに配された人生の断片が一人の人間の一生を紡ぎ出していく見事な構成力を持っています。歌に捧げた人生、その狂気とも言える生き様に思わず唖然としてしまいます。
http://www.piaf.jp/

「奇談」
映画化不可能と言われてきた諸星大二郎大先生の傑作「生命の木」を映像化。ってことで、これは「ヒルコ・妖怪ハンター」の再来を予感させるわけですが、良くも悪くもどっちつかずというか、普通の映画然としていました。原作に近づこうとしているのはいいけど、なにせ映画化不可能作品ですから…。

「キングダム−見えざる敵」
アメリカが正義ヅラしてとか、批判されている映画のようですが、すごく良い映画だと思いました。米の中東介入の歴史を見せるOPの映像も見事だし、アクション映画として良くできてる上に「敵って何なんだよ!」って虚しさを残すラストとか、問題をきちんと投げかけるすごい映画だと思いました。
http://www.kingdom-movie.jp/

「大統領暗殺」
もしも大統領が暗殺されたらという状況を描いたニセドキュメンタリーです。この映画は昨今流行している様々なドキュメンタリーに対して「嘘でもこれぐらい本当のように描けるんだぜ」っていうアンチテーゼになってます。意図がある以上情報ってのは操作されてるんだから、あんま信用しちゃダメよ。
http://www.20071019.jp/

「コベナント−幻魔降臨」
“コベナント”聞き慣れないこの言葉、意味は“契約”とかそういうことらしいです。で、この映画、「ダイハード2」の監督レニー・ハーリンが撮っているのですが、日本公開はされずビデオスルーとなりました。イケメン高校生4人による魔術対決映画です。美形と魔術に弱い女子にうってつけです。

パンズ・ラビリンス
超よかった!これぞまさにファンタジー!内戦後のスペインで、辛い現実から逃れようとする少女が空想の世界に逃げ込むって話です。この映画から少女の空想の部分を引くと悲劇しか残らない。めちゃくちゃ辛い映画なんだけど、それがそう見えないくらい美しい映画に仕上がってます。必見です。
http://www.panslabyrinth.jp/

「ローグ・アサシン」
バカ映画です。「掃き溜めに鶴」「下手の横好き」など書かれた謎の掛け軸…この映画の見所はヘンテコ日本描写です。ジェイソン・ステイサムが「ヤクザの街で働くなら日本語くらいできなきゃダメだ」と刑事たちをしかりつけた後、不思議な言語で話し始める…。それ日本語ですか?ツッコミ所満載!

「ヘアスプレー」
普通の意味でも、別の意味でも面白かったです。この映画、元気になるメガハッピーミュージカルとして成立してるんだけど、妙なキャスティングに度肝を抜かれます。ジョン・トラボルタが母親役ですよ。一歩間違えばポンコツ映画になりそうな綱渡り感。サタデー・ナイトは今夜もフィーバーっす!
http://hairspray.gyao.jp/

「力王−RIKI-OH−」
カンフーとスプラッター奇跡の融合。今まで見たこともないようなすさまじい血みどろ仰天バトルが繰り広げられるトンデモ映画の決定版。猿渡哲也の原作マンガそのままにパンチして腹の中に腕がめりこむ、はらわたを引きずり出して首を絞めるなどおぞましいワザの数々が炸裂する。ステキすぎます。

「ホットファズ」
日本でいつ公開されるのか分からないので輸入盤DVDを買ってみた。傑作ゾンビ映画ショーン・オブ・ザ・デッド”のスタッフが放つ刑事アクション映画のパロディ。これが面白いのなんのって、筆舌に尽くしがたい大傑作です。ベイでメルでキアヌでオーメンで終いには怪獣映画まで…最高です。
http://intro.ne.jp/contents/hotfuzz.html

「ストリングス」
糸を丸出しにした操り人形をそのまま使って撮られたドールムービー。日本版は脚本等を一新して“新訳”的な位置づけで公開されたようだが、オリジナルが分からないのでどう変わったかは謎。操り人形というギミックに意味を持たせたという発想は面白いのだけど、あまりに人形すぎて…どうにも。

「クローズZERO」
なんて潔い映画なんだ!“カッコよければそれでよし!”という芯が一本徹っていて、その他の要素に目もくれない“捨てっぷり”が見事だった。そう、どうせ不良映画なんだからこれくらい突っ走ってくれた方が見てる方は気持ちいいです。そして小栗旬!もうカッコよすぎます。グッときました!
http://www.crows-zero.jp/index.html

恐怖奇形人間
恐らく日本でソフト化されることはないだろうカルト映画を輸入盤で購入。敷居は高いが、蓋を開けた先に待ち受ける何とも不思議な映像体験と、詰め込みすぎて破たんしまくった奇跡の脚本の妙を映画好きなら一度は是非体験していただきたい。そして衝撃のラスト!もう「見て!」としか言えない。

クワイエットルームにようこそ
松尾スズキの小説を自身が映画化。かなりきわどいテーマのハズなんだけど、じつにうまくゆる〜い空気感で再現していて、重苦しさがなくてよかった。内田有紀って、こんなにいい女優だったんだ!?って驚きと共に、クドカンの絶妙なキャラクターがいい味を出しまくっていて、じつに面白かった。
http://www.quietroom-movie.com/

「インベージョン」
ジャック・フィニイSF小説『盗まれた街』4度目の映画化。今回はCG全盛の時代にあって、あえてエイリアンを出さずアクションも多用せずに、何者かに侵略される恐怖を静かに描いていたのだけど…プロデューサーの意向で無理矢理ラストに見せ場を突っ込まれ…。でもかなり面白かったです、はい。
http://wwws.warnerbros.co.jp/theinvasion/

バイオハザード3」
もはやゾンビ映画の様相はどこふく風。完全にスーパーヒーローアクション映画と化した大ヒットシリーズ第3弾。まるでジャンプのマンガみたいな進化を遂げた超人対決に、舞台は世紀末「北斗の拳」状態(いやマッドマックスか!)。爽快感をとことん追求したエンタメ映画作りに感服しました。
http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilextinction/

バイオハザードバイオハザード2・アポカリプト
「3」を見たので見直した。だんだんと超人映画にシフトしていく様が面白かったです。だが、しかしここで「3」に欠けていた重要なことに気づいてしまった。それは、ミラのおっぱいポロリです。1、2共に隠そうとしながらも、ポロリと見えていたビーチクが、3では完全に隠れていたのだ。嗚呼。

ほしのこえ
新海誠監督によるアニメーション。会社勤めの傍らで制作をはじめ、ほぼ一人で作り上げた驚きの作品。どう驚きかは見てもらうのが早いが、とにかくスケールがデカいのである。デカいのに小さい。小さいのに壮大?あれ?よくわかんねーや。とにかく、なんかすごいものを見た!と思いました。

酒井家のしあわせ [DVD]

酒井家のしあわせ [DVD]

酒井家のしあわせ
どこにでもありそうだけどちょっと変わった家族の日常を中学生の長男の目で追っていくほのぼの映画。友近とユースケが夫婦という一癖ありなキャスティングがミソで、不思議な家族像が浮き上がってきて面白い。意外に映画らしい展開をみせる終盤の展開はちょっといらなかったかも…なんて。

キングピン~ストライクへの道~ [DVD]

キングピン~ストライクへの道~ [DVD]

「キングピン〜ストライクへの道」
見ているコッチの頭がおかしくなってしまうんじゃないかと思うほどクレイジーなボーリング映画。作ったのは「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟。ブラックで悪趣味な世界が「これでもか!」って炸裂するどうしようもない映画ながら、見終わった後すごく幸せになる不思議な作品です。必見!

「やじきた道中・てれすこ
落語モチーフの時代劇コメディと派手さを欠いたキャスティングであまり話題にはならなかった印象があるけど、見て損はない完成度の高い映画だった。とにかく美術がすごい。江戸時代の庶民文化をしっかり描いている部分は圧巻である。善人しか出てこない世界は見ていて気持ちのいいものです。
http://www.telesco-movie.com/

「ボーンアルティメイタム」
おもしれー!久々に映画を見ていて手に汗握る感覚を味わった。とにかくノンストップで見せ場の連続、徹頭徹尾ずっと追いかけっこの究極のチェイスムービー。そのプロットのよくできていること!物語なんてどうでもいいと思わせるその演出の手腕に感服いたしました。見る際は1,2を復習してから!
http://www.bourne-ultimatum.jp/

「恋空」
こんな映画に頭を使うのがもったいないので、あえて何もいうつもりはありません。大いに笑い大いに頭を抱えました。内容がどうであれ、たくさん儲けたのは事実なわけで、正直頭にくる部分が多いですが、商売的にはそれでいいわけです。すべては、つたない頭の中で生み出された少女の妄想劇ですね。http://koizora-movie.jp/index.html

「ブレイブワン」
暴漢に襲われ恋人を殺された女が復讐を果たすため武器を取る…とまるでヒーローもののプロットなんだけど、そんなの微塵も感じられないくらい怖い映画だった。なにが怖いって理不尽な暴力その人である。だから復讐を果たしていくジョディに共感してしまうのだが、それもまた怖いことだな…と。
http://wwws.warnerbros.co.jp/thebraveone/

自虐の詩
あまりに傑作すぎる原作4コマ漫画(もちろん下巻で号泣しました)を、一体どんな映画にしてくるのか、どうせ駄作だろう、あの監督だし…なんて思って見に行って、びっくりしました。ちゃんと映画として成立していました。そして泣きました。主役2人も良かったですが熊本さんがすごかったです!
http://www.jigyaku.com/index.html

ブレードランナー ファイナル・カット」
もう何度も見てきたし、今回のバージョンが他のとどう違おうが、しょせんはそんなに変わらないだろう…と思っていたのだけど、劇場で見てびっくり。今までのブレードランナーとは全くの別物じゃないですか!?25年前の作品に再び息が吹き込まれた奇跡の一作です!劇場で是非体験して欲しい。

「ナンバー23」
23という数字にとりつかれちゃった男のサイコな読書日記…。画面の至る所に出てくるあれこれを23にこじつけているんだけど、ほんとに“こじつけ”のレベルを超えてなくて笑える。牧歌的サイコサスペンスという不思議な空気を持ったこの映画最大の見所はOPクレジットの壮大な世界観。あと予告編。
http://www.number23.jp/

しゃべれどもしゃべれども
最近知り合って応援している落語家が立川流の二つ目になったばっかりで、この映画の主人公の設定も二つ目だというので、なんだか他人事とは思えないで(って完全に他人事なんだけど)見た。最近やたらと身の回りに落語があって、改めていいもんだな…と思ってきている。あ、これもいい映画でした。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(1枚組)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(1枚組)

ハリーポッターと不死鳥の騎士団」
相変わらずのシリーズ第5弾。今回は初めて映画館に行きそびれたのでDVD+自宅スクリーンで鑑賞。ただその場合、早送りを多様してしまう恐れがあるので、一応それは封印。この映画を見ることは自分への試練なのだ。今回は善人ヅラしたおばさんが敵というので頭に来る度が絶好調に高かった。

監督・ばんざい! <同時収録> 素晴らしき休日 [DVD]

監督・ばんざい! <同時収録> 素晴らしき休日 [DVD]

監督・ばんざい!
映画監督を扱った作品は数あれど、ここまでしっかり破綻した作品も珍しいのではないか。前半を丁寧に作っておいて後半で一気にぶっ壊すというアートそのもののような全体像からは、確信犯的な“にやり”が見え隠れしていて、してやられた感じ。劇中の「コールタール…」をちゃんと全部見たい。

ツォツィ プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

ツォツィ プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

ツォツィ
アフリカ映画。“ツォツィ”はチンピラという意味のスラングで、物語の主人公はツォツィと呼ばれるチンピラそのものの少年。どうしようもないチンピラ少年が人間性を取り戻す過程を描いた映画なのだが、浮き上がってくるのはアフリカという地の怖さというか…人の命の重みというか…。きついなぁ。

「マイティハート 愛と絆」
パキスタンでテロリストに殺害された実在のジャーナリストと妻の話。結末は分かっているわけだが、それをしても重くのしかかってくる映画だった。夫を失った時の妻の叫びはしばらく耳から離れないほど強烈だった。同監督による「グァンタナモ」と対で見るとまた違った側面が見えてくると思う。
http://www.mh-movie.jp/top.html

椿三十郎
エンタメといえばクロサワだろ、ヒットと言えば踊る○走査線だろ、ってことでミックスさせたらどうなるかって、こうなりますよという映画だった。青島三十郎は三船三十郎を追ってるようで独自の軽さを発揮。ただ監督の方はオリジナルへのリスペクトが強すぎて完全コピーに走った感じだった。
http://www.tsubaki-sanjuro.jp/index.html

「ALWAYS 続・三丁目の夕日
1に比べて実にシンプルにまとめられていた。ここで言うシンプルとは良い意味で言えば“わかりやすい”そうじゃなく言えば“意図が丸見え”ということ。ただ僕は号泣した口なので、分かりやすいの大好きです。特に冒頭10分はものごっつい素晴らしいです。そのために劇場に行っても損はありません。
http://www.always3.jp/

映画ドラえもん のび太の日本誕生 [DVD]

映画ドラえもん のび太の日本誕生 [DVD]

ドラえもん のび太の日本誕生
この映画はシリーズの中でも“食い物”が良く出てくる作品で、巨大な大根の中にご飯が入ってるという道具が出てきます。ジャイアンはカツ丼、スネオはカレーといくらでも好物が食べられる夢のような道具です。そしてクライマックスの「ラーメンのつゆ」の奇跡!なんだか腹が減ってきます。

肩ごしの恋人(韓国版映画)」
日本版ドラマは海老蔵を巡って噂となった高岡早紀米倉涼子が競演して話題になりました。キャスティングもさることながら内容の油っこさ(痛さ)がすごくて僕的に本年のドラマベスト1じゃないかと思ってるんですが、この韓国版の映画は出来損ないトレンディドラマみたいでおかしかったです。
http://katagoshi.jp/

「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン
ジョン・レノンの命日に公開とは粋である。映画はピースなドキュメンタリー映画。ジョンがアメリカと戦うアクション巨編ではありません。…当たり前か。驚いたのはジョンがピースし始めたのが意外に若かったこと、汚い大人たちがそれを利用したということ、アメリカはイヤな国だということです。
http://www.peacebed-johnlennon.com/

アイ・アム・レジェンド
直訳すると“俺が伝説だ!”という、まるで“俺がハマーだ”のようなタイトルのSF映画。すげーのは出てくるのがほぼウィル・スミス一人だということ。ま、だからタイトル通りなわけだけど…。内容は、地球最後の男のサバイバルデイズ。前半のなんだか分からない緊張感はかなり良かったと思う。
http://wwws.warnerbros.co.jp/iamlegend/

「ナショナルトレジャー リンカーン暗殺者の日記」
前作でひどい目にあったので絶対見るのはやめておこうと思いながら、レイトショーの時間に間に合って帰宅してしまったためうっかり見てしまった。……もう、想像を絶するす抱腹絶倒の破綻ぶり。この作品の前には前作が傑作に思えてくる。だけどヘレン・ミレンの巨乳っぷりなど見所はたっぷり!
http://www.movies.co.jp/nationaltreasure/

魍魎の匣
原作の京極堂シリーズの中で一番好きなお話なので「姑獲鳥の夏」の記憶はデリートして新たな気持ちで見に行った。で、どうだったかというとなかなかよかったです。ラスト30分“スチームボーイ”よろしくな展開にさえに目をつぶればかなり好きな映画です。とにかくキャストが豪華!目の保養です。
http://www.mouryou.jp/

シュレック3 スペシャル・エディション [DVD]

シュレック3 スペシャル・エディション [DVD]

シュレック3」
怪物にお姫様たちにおとぎの住人大集合!のCGアニメ。楽しげな雰囲気とは裏腹にけっこうきつい展開がテンコモリで、奥さんに子どもがデキたと聞かされたシュレックのリアクションたるや、人としてあるまじき行為で…ってそういやこいつは怪物だからいいのか…。

「ベオウルフ/呪われし勇者」
3Dである。CGとかそういうことではなくて、CGなんだけど、実際に3Dメガネをかけて浮き上がってくる映像を楽しむ本当の3D映画なのである。これが意外に楽しいのである。ドラゴンが空を駆けるシーンとか思わず迫り来る木々をよけてしまったりするのです。ただ3D上映してる劇場が少なすぎる。
http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/

AVP2 エイリアンズVSプレデター2」
晦日、1年の締めくくりとしてこの映画を見た。して、それが正解だったかには触れないが、文明レベルの高い超スーパー宇宙人同士の争いはレベルが高すぎて理解に苦しみます。人間なんてゴミなんすね…こいつは生き残るだろってやつがあっけなく死んだり、意外な展開にぽかーんとなります。
http://movies.foxjapan.com/avp2/