かくれすぎです

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とあるお祝いの食事会で日暮里にある隠れすぎてて見つけられない店に行きました。完全に風景にとけこんでいて、そこがお店であると分かるまでにかなり時間がかかった上に、入っていいものか、店の前で10分ほど立ち尽くしてしまい、最後はお店の人が出てきて、早よはいれ!と招き入れもらいましたが、たぶんそうでなかったら扉を開ける勇気はなかったかもしれません。名物のステーキはバカでかいとしか言いようがない衝撃の大きさで、それがあっという間になくなる現象を不思議に思いつつ食べ、腹は満たされ、例によってたらふく飲みました。思えば人生初日暮里でした。いいまちだ。ごちそうさまでした。

おしっこしです

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「引っ越し大名」を見た。

昨今いろんなアプローチで作られる時代劇だけど、今度は引っ越しだと。何やら、生涯で七回も国替えをさせられた大名がいて、国替えというのも初めて知ったのだけど、今まで治めていた国を空け渡して、別の国に武将ごと全員で引っ越しをするのだと。こりゃ大変だ。その大変な引っ越しの仕切りを、冴えない本好きのカタツムリと呼ばれている鈍臭い男がやることになる。大変ね。演じてるのは星野源。ハマり役ですね。それでてんやわんや引っ越しするドタバタ劇が始まるわけです。いわゆるコメディ時代劇なんですが、この映画、それだけじゃ終わりません。まず、BLものです。あ、BLじゃないか、大名ずラブか。冒頭それで始まります。国替えの発端もそれです。あとミュージカルです。歌って踊っての引っ越し劇です。なんか、要素てんこ盛りですが、ラストにはちゃんと時代劇らしい見せ場もあって、そこも本作らしく軽やかに展開されます。ここは高橋一生のやんちゃさが光ってました。さすがです。恋愛要素の拍子抜けするようなあっさり感とか、要素は多いけど、それぞれのメリハリと味付けがちゃんとしてて、なかなか面白かったです。ちゃんと働いたヤツがえらいんだという当たり前の着地もよかったし、ピエール瀧が普通に出てるのも、彼の役柄も良かった。出てきたとき、後ろで見ていた年配のお客さんが少しざわっとしてましたが。いずれにしろとても面白かったです。事前に何の期待もしてない映画ほど最近面白く感じる割合いが高い気がします。あ、どうでもいい夏の思い出をこっちに書きました。

しねないおとこ

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「やっぱり契約破棄していいですか?」を見た。

自殺願望があって、何度も死のうとしているけど、その度に命が助かってしまう死ねない小説家志望の男が、偶然知り合った暗殺者に自分の殺しを依頼するっていう映画。殺しのプロが彼を殺そうとするも、やっぱりなぜか助かってしまう。なんて楽しい設定なんだ!タイトルにもなっている「やっぱり契約破棄していいですか?」は、やっぱり生きたくなった小説家か、もう殺せないと諦めた殺し屋か、一体どっちが言う台詞なのか、ワクワクしながら見ちゃいます。映画自体はハラハラ感ゼロで、イギリスらしいオフビートなブラックコメディですが、オチはなるほど!でした。あ、それか!っていうう。設定は超好き!な映画でした。

平成ライダージオウの最終回を見てから令和ライダーゼロワン1話目を見た。お笑い芸人を目指している青年が、AI開発の大企業の社長になって、暴走するAIロボと戦うって、なんか1話目にしてすさまじい設定。なるほどゼロワンね。令和ライダーの歴史はここから始まるんですね。楽しみです。

もうてんでした

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「ブラインドスポッティング」を見た。

あと3日で裁判所で決められた1年の保護観察期間が終わる黒人男性が主人公。舞台はオークランド。3日を無事に乗りきることができるのか…。って、もうこれだけで面白いわけですが、なかなかヘビーな問題を突きつけてくる映画です。ただそれを全く深刻な空気で重たく描いてないのがいい。軽妙でコミカルで、でもそれでいてパトカーが走り去っていくだけで背筋が凍るほどの恐怖を感じたり、じつによくできていました。人種差別だけの問題じゃなくて、あらゆる偏見を一面からでなく、別の視点からも見せるあたりが巧妙で、まさにタイトルの通り「盲点」をつく作品でした。いやーそれにしても主人公たち2人の関係性が実にいいです。あ、青汁ジュース10ドルは高すぎじゃないですかね。

写真展終わってのんびり読書でもしようかと思って、あ、そういえばファミ通「MOTHER」30周年の特集やってたな、と思って買いに行ったら、いま、ファミ通ってコンビニ売ってないんですね。で、大きめの本屋に行って探したら全く見当たらなくて、店員さんに「ゲーム雑誌のコーナーどこですか?」って聞いたら、確認しますと行って5分後に戻ってきましたが、ゲーム雑誌自体の扱いがないとのこと、駅ナカの本屋にもおいておらず、売店にもなく、じゃー大きなヨドバシカメラに行けばあるかと思って行ってみて、ゲームコーナーの横に書籍のコーナーがあるので探したのだけど、アニメ雑誌や模型雑誌系は山ほどあるのに、ゲーム雑誌はおいてなく、ここでも買えず。その後、最大級に大きな書店に行ってようやく見つけましたが、いまファミ通買うのって大変なんですね。想像以上に。創刊から30年近く買っていたのに何年か前から買うのやめてしまっていて…なんだか申し訳ない気持ちになりつつ「MOTHER」特集を読みました。30周年だし、1冊まるごと「MOTHER」ブックとか出ないのかな。

おわりましたよ

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「火口のふたり」を見た。

ただひたすらまぐわって、飯食って、10日後に結婚を控えた女がかつての恋人と過ごす5日間。アレが腫れあがるほどにこすりまくって、下痢したあとでもやる。移動中のバスの中でもして、着いたら即ホテル。なんて精力的な。そしてなんて美味しそうにメシを食べるんだ。なんというか、役者ってまじすげーって思いました。でもって、終盤に仰天の展開が待っています。すんげー不思議な味わいの映画でした。最後、ラーメンでも食うか、っていう問いに、早く帰ってやろうって言いますが、いや、そこはラーメンでしょうってツッコミたくなりました。なんのこっちゃって感じですが。

写真展最終日、思いがけない人にたくさん来ていただいて、幸せな最終日でした。楽しい2週間でした。生きててよかったです。最後、見事に記憶がありません。帰ったら4時すぎてました。みなさんありがとうございました。

ええもんみたよ

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を見た。

タランティーノの新作ですからね〜。そりゃ〜初日から劇場激混みでしたよ〜。でもって〜、なんちゅ〜か、すっげ〜多幸感あふれる映画でした。3時間もあるんですよ〜。なんですけどね〜、終わってみたらあっという間に終わっちゃった〜みたいな、そんな映画でした。この多幸感、なんだろう。ほんと、いつまでも見てられる感じなんですよね。前半と後半に映画は大きく分かれてるんだけど、特に前半ね。とにかく何も起きないのに超好き。大きく3つのパートに分かれてて、ブラピはただ車でラジオを爆音でかき鳴らして街を走るだけ。これでもうなんか全然いい。まるでGTAやってるみたいな。うんまさにGTAだ、これは。でもって、ヒッピーたちのコミューンに行くんだけど、ここの何とも言えない怖さ。若い世代の薄気味悪い何しでかすかわからない怖さがにじみ出てて、ヒッピーをこんなに怖く撮った映画ってあったっけ?って思った。ディカプリオは撮影現場にいて、西部劇に出演してるんだけど、芝居の世界と撮影中の視点がシームレスにつながってる巧妙なワンカットとか、じつによくできてるし、ディカプーにメチャクチャ感情移入してしまう。あとは、マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートが映画館で自分が出演してる映画を見るってパート。セリフもほとんどない、ただ映画を見てるってだけのシーンなのに彼女のこと大好きになっちゃうようなステキなシーンなんですよ。とにかく、前半でこの3人がすげー好きになってからの後半ね。一応、シャロンテートの事件のことは知って見てますが、ここから映画の雰囲気が、がらっと変わって、タイム・サスペンス調になる。ああ、もうこれ以上は。ただ、もう、すっごい映画でした。初日にがんばってかけつけてよかったです。最高に大好きな映画です。ええもの見ましたよ。

おとこのばとる

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「KESARI/ケサリ 21人の勇者たち」を見た。

ひとことで言えば「オレの頭に触るなぼけぇ、触るならオレを殺せこらぁ」っていうスタンド使いの映画です。全然ひとことでない上にウソです。インド映画です。辺境の砦を守るために21人の兵で1万人の敵勢力と8時間にもわたって戦い抜いたっていう、実話を基にした映画。まじ、これ、実話なの?っていう壮絶な戦いです。100年ちょっと前の話。主人公たちシク教徒とイギリス軍との確執とか、民族的に理解できていないことが多すぎて、どこまでこの映画のことを理解できているか自信ないけど、誇り高き男の闘いの映画として十二分に見応えのある一本でした。主人公イシャル・シンがかっちょええんすよ。20人で1万人と戦うのに傷ついた敵兵に水を飲ませるように命令していたり、他宗教の寺院を再建する為に尽力したり。最後もね、ああ、何とも…。奥さんとの話も掘ると切ない話なんだろうな。でもって、頭に巻いたターバンには絶対触らせない、と。いやー男っす。

終わっての写真展在廊8日目。また、たくさんお越しいただいて、感無量でございました。色んな話できて幸せでした。焼酎飲んだのに、記憶がある不思議。あれ?もしかして焼酎大丈夫になった?今度また試してみよう。200冊用意した写真集は無事なくなりました。予備で取っておいた分を補充したので、あと数冊は残っているかな?明日の最終日は最後の10冊を持っていきます。あー、スマートウォッチ見つかりました。メガネは出てこないですが!!いがったいがった。いぐねーよ。