ええもんみたよ

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を見た。

タランティーノの新作ですからね〜。そりゃ〜初日から劇場激混みでしたよ〜。でもって〜、なんちゅ〜か、すっげ〜多幸感あふれる映画でした。3時間もあるんですよ〜。なんですけどね〜、終わってみたらあっという間に終わっちゃった〜みたいな、そんな映画でした。この多幸感、なんだろう。ほんと、いつまでも見てられる感じなんですよね。前半と後半に映画は大きく分かれてるんだけど、特に前半ね。とにかく何も起きないのに超好き。大きく3つのパートに分かれてて、ブラピはただ車でラジオを爆音でかき鳴らして街を走るだけ。これでもうなんか全然いい。まるでGTAやってるみたいな。うんまさにGTAだ、これは。でもって、ヒッピーたちのコミューンに行くんだけど、ここの何とも言えない怖さ。若い世代の薄気味悪い何しでかすかわからない怖さがにじみ出てて、ヒッピーをこんなに怖く撮った映画ってあったっけ?って思った。ディカプリオは撮影現場にいて、西部劇に出演してるんだけど、芝居の世界と撮影中の視点がシームレスにつながってる巧妙なワンカットとか、じつによくできてるし、ディカプーにメチャクチャ感情移入してしまう。あとは、マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートが映画館で自分が出演してる映画を見るってパート。セリフもほとんどない、ただ映画を見てるってだけのシーンなのに彼女のこと大好きになっちゃうようなステキなシーンなんですよ。とにかく、前半でこの3人がすげー好きになってからの後半ね。一応、シャロンテートの事件のことは知って見てますが、ここから映画の雰囲気が、がらっと変わって、タイム・サスペンス調になる。ああ、もうこれ以上は。ただ、もう、すっごい映画でした。初日にがんばってかけつけてよかったです。最高に大好きな映画です。ええもの見ましたよ。