しゅうばんです

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地上波のアニメやらドラマやら今期も終盤に差しかかってきて、最初は面白かったのに、とか、中盤以降面白くなってきたとか、いろいろあって楽しい。今期、ドラマは「これは経費で落ちません」が面白いですね。ダントツで。あとは「だから私は推しました」ですね。「凪のお暇」もいいです。あと「それぞれの断崖」も暗いけど好き。3話完結だったけど「ピュア 一日アイドル署長の事件簿」も面白かったな〜。あと「ボイス 110緊急指令室」ですね。いや、ある意味で面白いというか、やらかしてるパターンですが。アイキャッチのダサさとか目が離せない存在です。「Heaven?」もやらかしてますね。やらかし大好きです。「ノーサイドゲーム」は安定すぎますね。アニメだと「ヴィンランドサーガ」が好きです。一番楽しみにしてる。あとは女子高生わちゃわちゃものが多い気がしますね。いつものことかもですが…。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」「女子高生の無駄づかい」「ダンベル何キロ持てる」「ソウナンですか?」とか。「からかい上手の高木さん」は2になって、高木さんがぐいぐい来る感じがすごいですね。超意外なところでは「ビジネスフィッシュ」が面白いです。全然好きなタイプの作品じゃないんだけど、毎週楽しみにしています。好きなのあとは「ドクターストーン」とか「彼方のアストラ」とか「炎炎ノ消防隊」とか「ダンまち2」とか「グランベルム」とか「ギヴン」とか「まちカドまぞく」とか、なんか、すごい大事なものを忘れてる気がしますが、ま、いいや。ああ、けっこういいクールじゃんね。あ、アニメでも何でもないけど、「Run Girls, Run!のらんがばん!」がクセになってます。もうあとひと月で終わるのか。名残惜しいな〜

はちじゅよねん

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 「サマー・オブ・84」を見た。

1984年である。「全裸監督」的には村西とおるがAV監督デビューした年だ。ぼくはこの年、アメリカにいた。何をしに行ったかというと、マイケルジャクソンを見に行ったのだ。ヴィクトリーツアーというジャクソンズのライブツアーだ。だからジャーメインのソロ曲も生でちゃんと聴いたのだ。ステージのマイケルは豆粒ほどの大きさだったけど、アメリカのライブ会場では客はみんな踊るのだというのが衝撃だった。そんな84年のアメリカを舞台にしたのがこの映画だ。隣人がじつは殺人鬼かも?と疑惑を抱いた少年たちが一夏の冒険をするホラー映画だ。事前に、怖いよと聞いていたので、かなり身構えていった。恐怖に震えながら上映を待っていたのだけど、そんなに満席でもない劇場で、となりに20代と思われる若い女子2人が座ってきた。なぜ?なぜわざわざ隣に人がいる席を指定した?困った。ぼくはとにかく怖い映画が苦手でちょっとしたショックシーンで飛び跳ねてしまうのだ。隣の人には4DMXばりに振動が伝わってしまう。隣の気持ち悪いおじさんが飛び跳ねて、あろうことかその若い女子に触れでもしてしまったら、確実に通報される。捕まる。刑務所に入れられる。ああ、人生終わった。そう思った。どうやら、その女子たちは「ゴーストランドの惨劇」からはしごしてきたらしく、今日はホラーでキメキメに決める気らしい。頼む、通報しないでくれ。そう思って始まった映画。さて、どうなったか。カンのするどい方はもうお気づきのことと思うが、このブログを書いているということは無事だった、ということだ。何事もなかった。はずである。僕よりももうれつな勢いで怖がっている隣の女子たちのおかげで、ぼくは正気を保って見ていられた、むしろ彼女たちに救われたのだ。ありがとう。女子たち。しかし、そのこと自体、じつは捕まって収監されているぼくが見ている夢だという可能性も否定できない。ホラー映画のラストにはそういう悲劇的な結末がつきまとうものだ。

そんな映画が終わっての写真展在廊7日目。またたくさんお越しいただき。ありがとうございました。みなさまのおかげで生きていけます。楽しすぎて、大騒ぎのまま気がつけばド深夜。記憶ナッシング。どうやら4時頃帰ってきたらしい。200冊あった写真集はもうあと数冊でなくなるようです。大盛況!いがったいがった。あ、腕にしていたはずのスマートウォッチをなくしました。よーけものがなくなるの〜。まだ酔ってます。いがったいがった。

おどらにゃそん

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「ダンスウィズミー」を見た。

ある朝起きてみたら、音楽を聴いた途端に歌い出し、踊り出さずにいられなくなる体質になっていた!? なんて、なんともステキな設定じゃないか。と思っていたのだけど、なかなか見に行かなかったのは、なぜか。とくに理由はない。ほかに見たいものがたくさんあったせいだと思う。どうせ人気でしばらくやってるだろうからいつでも見れるかなって、思っていたんだけど、ぼんやりしてたら2週目で上映回数が激減していたので、大慌てで見てきた。え?人気ないのですか、この映画。なるほど、これは変わった映画だ。踊りだす体質の女性が日常生活が大変になって、それを乗り越える姿を描くミュージカルコメディ映画なのかと思ったら、ちょっと違っていた。意外なことにロードムービーだった。女性2人が歌いながら、新潟から日本海側を北海道を目指すと。これはまるで「さよならくちびる」ではないか。特異体質になったことは案外途中からどうでもよくなってきて、単なるポンコツ女子二人旅になる。なかなか先の読めない映画でした。見ているこっちの身体も勝手に動き出したくなるような映画だったら最高だったんだけどなー。でも、とにかくこの設定は大好き!あ、新しいメガネを買いました。

のうりょうさい

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ロケットマン」を見た。

デクスター・フレッチャー監督作品。実質「ボヘミアン・ラプソディ」を監督して成功させた立役者的人物ということでいいんですよね(クレジットは違うけど)。ボヘミアンを見たとき、これ他のアーティストでやっても成立するフォーマットだよねって思っていたけど、今度はエルトン・ジョンでやると。なるほど。今回はラストのエモーショナルなステージに向かって盛り上がっていくボヘミアンに比べると、少しドラマ重視な構成になっていて、あそこまでの盛り上がりには発展しにくいだろうなとは思った。印象的には「ボヘミアン・ラプソディ」に「ホイットニー」と「エヴァンゲリオン」を足したような、内面的なかっとうが続くちょっぴりヘビーな内容に感じられた。酒とドラッグに溺れてどす黒くにごった現実に反発するように、バカバカしくど派手に彩ったステージ衣装でみせるパフォーマンスの底抜けの明るさ、この対比にエンターテインメントの奥深さを感じる映画でした。

昼はゴールデン街の納涼祭へ。今年は少し涼しい納涼祭でした。写真展在廊6日目。愛知から納涼祭のために上京してきた人の話がすごかった。1日で30軒近く飲み歩くのだとか。楽しいだろうな。お気を付けてオカエリくださいね。

はるぽんたん!

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「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」を見た。

見る前に午後からNETFLIXでドラマ版を見直して行ってきた。大正解。きっちりドラマの続編でした。つか、ドラマそのままというか、この感じならテレビでやった方が…って考えちゃいけないですね。ある意味ちゃんと劇場版でしたよ。香港行ってるし、コンフィデンス的なやつも舞台香港だったしね。劇場版になると香港に行く、そういうお約束です。きっと食べ物とかご褒美がいっぱいあるんだろうな〜。で、その香港で無駄な見せ場、買った指輪を追いかけるチェイスシーンが繰り広げられて、はい!まさに劇場版。それが終わったら、いつもの日常に戻ります。この作品、愛の形は人それぞれっていうテーマをはちゃめちゃなギャグコメディにして優しさでラッピングして見せたのが素晴らしいと思うんですよね。そのイズムはちゃんと劇場版でも貫かれているようには思えるんだけど、話の規模を少しおっきくしすぎたんですかね。あと新キャラはオチもふくめちょっと余計だったかな。役者としてはみんな好きなんだけど。ま、でもこのイズムとノリは、ほんとコンテンツとして楽しいと思うので、ドラマ版ハマったひとにはご褒美的な、たまらない気持ちになると思います。

いぬがほえてた

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「ドッグマン」を見た。

イタリアの田舎町。「ドッグマン」という店名の犬のトリミングサロンを経営するひ弱な男マルチェロと、暴力的で狂犬のような友人シモーヌの凶悪な従属関係の果て。何とも恐ろしく、救いがなくて、まさにこの世の地獄のような映画なんだけど、絶望と憎しみしか残らないはずなんだけど、実は孤独でお互いを求めていたすごくさびしい男2人の歪んだ友情のような共依存の映画にも思えてくる。何とも不思議な、そういうしかない余韻の映画だった。つまりひと言で言ってしまえば「大好き」そういう映画でした。

写真展在廊5日目。体調完全回復してました。健康ってすばらしい。このブログを見てきてくれたという嬉しい方がいたり、かつて愛読していた雑誌「アニメック」やバンダイの模型雑誌「B-CLUB」についていろいろ話せたり、嬉し楽しい夜でした。ああ、生きててよかった。なんてことを書いていて、ふとアニメックの廃刊いつだったっけ?なんて検索してたら、なんと今年30年ぶりに復刊すんですね。むふーって鼻息が荒くなっちゃいました。

むねあつすぎた

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「メランコリック」を見た。

すごく評判がいいようで、見たいなと思っていたのだけど、小規模作品で上映館が少なく、やってる時間も少し偏っていたので、見るの大変でしたが、行ってきました。車で1時間かけて。思ったより道が混んでて、上映時間を10分過ぎて映画館に駆け込んだのだけど、セーフでした。こういうときは、イオンシネマのとてつもなく長い予告編時間に感謝したくなる。10分以上経ってるのにまだ予告やってた。で、メランコリク。おもろかったです。バイトを始めた銭湯が実は殺し屋の洗浄場で、くらいの予備知識しかなかったのだけど、びっくりするくらい面白かったです。これも予算300万くらいの映画らしい。「カメ止め」とか数年前に見た傑作「ケンとカズ」と同じくらいの規模感。映画は予算や規模じゃないね。そこがいい。熱量とアイデアと工夫でここまで面白くできる。とにかくシナリオがよくできている。見ていて何度か世界がひっくり返る。さっきまで見えていた世界が、全然違う側面を見せてきてびっくりする。のんきすぎる主人公が、いつまにか戻れないところまで行ってしまってからは、ずっとそこにいたアイツの顔つきがまた違って見えてきて、そこからの2人の関係性は最高でした。とにかく、出てくる人の顔がいいんだよね。みんな好きになっちゃう。で、終盤の車中での会話シーンで思わず涙がこぼれてきて、そこからラストまで止まらなくなってしまった。ようは、完全に気持ちをもっていかれてしまった。東大は出たけど一度もまともに働いたことがないダメダメな主人公に自分を重ねて完全に感情移入し切って見ていた。東大は出てないけどね。あれは自分だ、と思った。自分の弱いところとか、ダメなところとか、情けないところとか、何もわかってないところとか、でも誠実であろうとしているところとか、そういうのを体現したような、とにかく「わかる、わかる」しかなかったのです。涙が止まらなくなった車中のシーンは、その優しさに泣けたのもあるけど、同時にほっとしてる自分の情けなさにも泣けてきて、そこからの展開は、もう、あーた、大変でしたよ。ヒロインの女性が小学校の頃好きだった子に似てたというのも勝手にぐっとくるポイントでもありました。とにかく想像以上にもっていかれました。胸熱な映画でした。