はちじゅよねん

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 「サマー・オブ・84」を見た。

1984年である。「全裸監督」的には村西とおるがAV監督デビューした年だ。ぼくはこの年、アメリカにいた。何をしに行ったかというと、マイケルジャクソンを見に行ったのだ。ヴィクトリーツアーというジャクソンズのライブツアーだ。だからジャーメインのソロ曲も生でちゃんと聴いたのだ。ステージのマイケルは豆粒ほどの大きさだったけど、アメリカのライブ会場では客はみんな踊るのだというのが衝撃だった。そんな84年のアメリカを舞台にしたのがこの映画だ。隣人がじつは殺人鬼かも?と疑惑を抱いた少年たちが一夏の冒険をするホラー映画だ。事前に、怖いよと聞いていたので、かなり身構えていった。恐怖に震えながら上映を待っていたのだけど、そんなに満席でもない劇場で、となりに20代と思われる若い女子2人が座ってきた。なぜ?なぜわざわざ隣に人がいる席を指定した?困った。ぼくはとにかく怖い映画が苦手でちょっとしたショックシーンで飛び跳ねてしまうのだ。隣の人には4DMXばりに振動が伝わってしまう。隣の気持ち悪いおじさんが飛び跳ねて、あろうことかその若い女子に触れでもしてしまったら、確実に通報される。捕まる。刑務所に入れられる。ああ、人生終わった。そう思った。どうやら、その女子たちは「ゴーストランドの惨劇」からはしごしてきたらしく、今日はホラーでキメキメに決める気らしい。頼む、通報しないでくれ。そう思って始まった映画。さて、どうなったか。カンのするどい方はもうお気づきのことと思うが、このブログを書いているということは無事だった、ということだ。何事もなかった。はずである。僕よりももうれつな勢いで怖がっている隣の女子たちのおかげで、ぼくは正気を保って見ていられた、むしろ彼女たちに救われたのだ。ありがとう。女子たち。しかし、そのこと自体、じつは捕まって収監されているぼくが見ている夢だという可能性も否定できない。ホラー映画のラストにはそういう悲劇的な結末がつきまとうものだ。

そんな映画が終わっての写真展在廊7日目。またたくさんお越しいただき。ありがとうございました。みなさまのおかげで生きていけます。楽しすぎて、大騒ぎのまま気がつけばド深夜。記憶ナッシング。どうやら4時頃帰ってきたらしい。200冊あった写真集はもうあと数冊でなくなるようです。大盛況!いがったいがった。あ、腕にしていたはずのスマートウォッチをなくしました。よーけものがなくなるの〜。まだ酔ってます。いがったいがった。