よばれていたかも

「東京カウボーイ」を見た。

ほんのり癒されました。すんごいドキドキするわけでも、すんごい感動するわけでも、すんごいテーマが刺さるとか、そういうのはなくて、疲れた人が、ちょっとだけ元気になるのをただ見るだけの映画というか、そんなこというとみもフタもないけど、ときどきこういうのも必要ですって映画だった。見るまでものすごく心が疲れてたんですよ、本当は仕事しなきゃいけないんだけど、あまりにも力が入らず、逃避の意味も込めて観に行ったんですよ。時間が合う映画を探して。ふらっと行ったのです。そしたらですね、夕方の映画館、お客はわたし一人。ものすごく久しぶりの完全なお客1人。貸し切り状態での鑑賞。贅沢すぎる。わたしだけのために上映してもらってすみません…。井浦新演じる出世にしか興味のない食品産業のビジネスマンがアメリカの業績不振の牧場に「和牛」を持ちこもうという話。國村隼演じる和牛のスペシャリストが初日にダウンしちゃって、自力で何とかしようとするうちに、人間味を取り戻していく。数字より出世よりもっと大切なものあるじゃん!っていう、みんな基本いい人たちで、予定調和なんだけど、誰もいない劇場で、ちょっと独り言なんか言いながら(念のため誰もいないか周囲を確認して)、なんかそうやって見てたら、なんかすごく自分も生きる力を取り戻せた。この映画でよかった。癒しだった。呼ばれて行った映画だったのかもしれない。

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