せいぎょがきかん

「インフィニティ・プール」を見た。

いやーーーな映画だった。なんだこの怖さは。どこかの島。金持ち達が集まる。現地の人から隔離されたリゾート。この島の法律。犯罪を犯したら即死刑。うっかり酔っぱらって、現地の人をはひき逃げしてしまう主人公。即逮捕。即死刑宣告。殺した人の親族に処刑される。ただ金持ちには逃れるすべがある。クローンを作って代わりにそいつを死刑にする。そういう映画。目の前で自分が殺されるのを見る。主人公は売れない作家。書く材料に飢えている。これだ…。自分の死に取り憑かれる。金さえ払えば、代わりの自分が殺されて無罪になる。つまりやりたい放題。これに味をしめた金持ち達が他にもいる。制御の効かない徒党を組んだ金持ちたちの愚行が始まる。なんとも不快で気持ちの悪い映画だ。つまりは金の怖さ、というより力を持つことの怖さ。力によってすべてを思い通りにできるという盲信をストレートに描く。それが生むとんでもない暴力。嫌すぎる。実にイヤな展開になっていく。そしてケロッと終わる。何事もなかったかのように。それが一番怖かった。

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