ろくがつむいかに

「ペナルティループ」を見た。

こんな使い方があったか!?な映画だった。「おはようございます。6月6日、月曜日。晴れ。今日の花はアイリス。花言葉は”希望”です」を繰り返し聞く。6月6日、6時にこの音で目覚める。そして繰り返される同じ1日。何も知らないで見に行ったので、始まって15分くらいから始まるループに、え!?何これ?って困惑する。しだいに何が起きているのかわかってくる。なるほどこんなタイムループの使い方があったか!?という映画だった。繰り返すことで見えてくるものがある。かなりトリッキーな映画ながら、その繰り返しが描くのは、憎しみ続ける事の限界というか、そのむなしさだ。極めて現代的なテーマをそこに感じる。映画は大胆すぎるほど、物語の根幹を省略している。見終わって残るのは果てしないモヤモヤだ。すっきりしねーという作中の主人公の心情をそのまま持って帰るような映画だった。主演の二人、その関係性の変化がすごくよかった。

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