わかりみがすぎた

ゴーストワールド」を見た。

わかる!わかりすぎる!!映画だった。恥ずかしながら初見。見てなかった2001年の映画。当時見ていたらどう刺さったかわからないけど、20年以上経って見るそれは「わかる」にあふれてた。世界への反発、どうしようもない自分、それがそのまま映画になっている。学生生活という呪縛から解放され、世界に放り出され、日常が変わっていく。自由を手に入れた代わりになくなっていくもの。そんな世界へ抵抗したいけど結局、自分は無力。何もできない。どうしたい?どうなりたい?は特にない。ただ気に入らない。どうにもならさに不機嫌になり、理由もなく誰かを小さく傷つけて、自分も傷つく。どこかへ行きたい、でもどこへ行く?行きたい場所もない。そんな悶々が炸裂するブラックコメディ。不機嫌な少女の自分ではどうにもできない世界との隔たりと拒絶をそのまま映画にしたような映画。さえないおじさんのブシェミが最高に素晴らしい。そして若き日のスカヨハが、はじけんばかりに若々しくて、きれいなんだけど、なんかもうすでに怖い。当時見たらもっと深く刺さったか、いや拒絶したかも?22年経って、見て良かった映画でした。

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