ほうせきばこやー

「アステロイド・シティ」を見た。

至福の時間である。最高にかわいくて面白いんだけど、最高に難解で簡単に理解できない映画という。見ている間、頭がフル稼働する。難解だけど面白い。いや、ただかわいい。いや、おしゃれ。複雑でかわいい。ものすごく多重なおかしさの詰まった映画だった。作家性をモリモリに盛りだくさんに詰め込んでいるんだけど、セルフパロディ感はまったくなく、やっぱり新しさを更新しているのはやっぱりすごい。ウェスの宝石箱だった。本当に自分がこの映画を理解できたのかは謎だけど、作り物ののかわいらしい世界で、映画というものを俯瞰して見せつつ、メタ的で複雑な構造で困惑させて、でも込めたメッセージは意外に深刻だったりもして、けっこう怖いことをやってるなと。複雑でかわいくて、意外に怖い映画でした。

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