そういえばみてた

「カード・カウンター」を見た。

そうだ、見ていたのだった。この映画。熱が出る前に。ポール・シュレイダー監督最新作。淡々とギャンブルで稼ぎながら旅をする男。モーテルに着くと部屋中の装飾品を片付けて見えなくし、デスクも椅子もすべて白いシーツで覆って無機質な空間を作る。病的な性質の根っこにはとてもおざましい過去がある。それが明かになっていき恐ろしい地獄の門がゆっくり開かれていく。とても静かなんだけどじわじわと恐ろしい映画だった。廊下の使い方が秀逸。ホテルのシンメトリックな廊下、刑務所の無機質な廊下、そして収容所のおぞましい廊下。廊下が物語る映画だった。そしてエンドクレジットの出方が最高!ぼんやりと記憶にこびりついた悪夢みたいな映画でした。この映画のせいじゃないよね…熱が出たの。そして4日経って、ようやく熱が下がりました。少し体調が楽になった。ちなみにコロナは陰性。どうやら今年は夏風邪が猛威を振るってるらしいです。

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