としはじまる

あけましておめでとうございます。なんだか年が明けてしまいましたね。今年もよろしくお願いします。えー今年の正月は早起きして6時に窓から初日の出を見、秋田から送ってもらった日本酒を飲み始め、毎年恒例となった正月DVD鑑賞を開始することではじまりました。ま、いつも通りですね。で、例年通り年始めはホラー映画でスタート。今年の映画は「オトシモノ」(ちなみに昨年は「ファイナル・デッドコースター」その前の年は「リング2」だった)。いやー大いに笑いました!いい年始めの一本になりました。そいでもっておせちやら肉やらをつまみつつ続々とDVD鑑賞。ちなみに今日見た映画は、「オトシモノ」「どろろ」「レッスン」「天然コケッコー」「消えた天使」「いつか読書する日」「あるスキャンダルの覚え書き」「ふぞろいな秘密」と、途中映画館に行き「光の6つのしるし」を見たので計9本。結局一人で日本酒を一升瓶の半分以上を飲み、ゲームをし、本屋に行き、ついでに年末に送られてきていた仕事を一つ終わらせ…というような1日でした。なんとなく今年もがんばろうと思いました。それにしても「ふぞろいな秘密」はすさまじいデキです…石原真理子すごすぎです、、、。


窓から見えた初日の出

「オトシモノ」を見ながら日本酒をあける

「オトシモノ」を見終えておせちを食う


それから、これも恒例のヤツです。去年見た映画の感想です。たぶんロクでもないことが書いてあると思います…。

■2007年に見た映画(1月1日から6月30日)

ファイナル・デッドコースター 選べる!死に様マルチ版 [DVD]

ファイナル・デッドコースター 選べる!死に様マルチ版 [DVD]

ファイナル・デッドコースター
死を免れた人たちに襲いかかる死神の恐怖。前作で偶然付けた邦題に本家が乗っかってきて、今度の舞台はジェットコースター。前作までにも増して殺しを演出する小道具の使い方がうまくなっていて、偶然の積み重なりが必然を生むというのか、その辺のスピード感も見事にデッドコースターです。

ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT」
ドリフトの本場日本を舞台に、力任せに車を走らせる暴走高校生がテクニックを磨いて公道ナンバー1を目指しちゃうぜ!って話。ありがちなバカ話だけど、日本の学園ドラマのパロディをしていたりなかなかかわいげのある作品だった。バカ映画だけに、さすが鴨居のレンタル回転率は高い。

40歳の童貞男 [DVD]

40歳の童貞男 [DVD]

「40歳童貞男」
無垢でちょっと間の抜けたオタクちゃんが、40年間自分のチェリーちゃんを大切にしてきたってのが会社の同僚にバレてさぁ大変。おせっかいおじさんたちが、彼の童貞を捨てさせるために大奮闘っていう男の友情ドラマ。40年ためたらさぞかし気持ちがいいだろうなあ。ちょい、うらやましい。

リバティーン [DVD]

リバティーン [DVD]

リバティーン
主演のジョニー・デップは最初の3行を読んで出演を決め、惚れ込んで役に入れ込んだだけあって、すさまじいオーラを放っている。映画ではなく役者の本気を見る映画である。個人的には冒頭の3分ほどの独白の引き込み方がうまくて、それだけでいいやって思った。ジョニーのファン向け映画です。

ブロークンフラワーズ [DVD]

ブロークンフラワーズ [DVD]

ブロークン・フラワーズ
突然身に覚えのない息子の存在を知らされた中年男が、かつての女性を訪ね歩くというロードムービー。女にもモテ、人生の成功もおさめたが孤独に生きる男をビル・マーレイが見事に演じていて、すごくのんびりして眠たい映画なのに、静かな無力感でなんとなく最後まで見せてしまう。うまい。

「ホテルルワンダ」
どうにもやるせない映画である。差別のないところに差別を生み出して対立させ殺し合わせる。その中で多くの命を救った男の実話が描かれているのだが、生き残った先に難民という運命が待つ彼らのその後を考えたり、これがほんの10年前の話だということを考えると、どうしようもない気持ちになる。

花よりもなほ 愛蔵版 (初回限定生産) [DVD]

花よりもなほ 愛蔵版 (初回限定生産) [DVD]

花よりもなほ
貧しい長屋を舞台に逃げ足だけ速い侍が、親の仇討ちを果たすために奮闘する話なんだけど、これがじつに優しくて心地いい映画だった。まず長屋の住人、生活感のあるディティールの描き方が見事。忠臣蔵赤穂浪士が同じ長屋の中で身を潜めているなど、話の広げ方もすごくよかった。お見事。

サイレン スタンダード・エディション [DVD]

サイレン スタンダード・エディション [DVD]

「サイレン」
サイレントヒル」はゲームの世界観を活かしつつもスケールの大きな大傑作でしたが、「トヒル」を引いた「サイレン」は同じゲームの映画化ながら、何のコメントもできないようなすさまじい映画になっていて驚いた。まさかここまで…ここまでひどいとは。レンタル回転率はかなりいいようです。

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]

嫌われ松子の一生
テレビドラマ版はなんか悲惨なだけの転落ストーリーを淡々と描いてて、なんじゃこりゃ?だったけど、なるほど映画版を見て、こういうこかと納得できた。不幸ミュージカルですか、ド派手にドカンですか。なかなかスピード感のあるパワフルな映画だった。

マインドハンター
クリスチャン・スレイターとかヴァル・キルマーとか出てきて、「お!」と思っていたら、ほどなくして「え〜!」っていう展開が待っている。その期待の裏切りっぷりはサメ映画「ディープ・ブルー」さながら。さすが同じ監督の仕事だけのことはある。どちらも必見のトンデモ映画である。

すべてはその朝始まった [DVD]

すべてはその朝始まった [DVD]

「すべてはその朝始まった」
すごく小さな犯罪映画なんだけど、どうやらプロットがツボだったようで、なかなか面白かった。絶対にこんな犯罪に巻き込まれたくないっていう、犯人の傍若無人さと厚かましさがものすごく怖くて、最後までそのテンションがしっかり保たれているのがよかったです。

スクール・ウォーズ HERO [DVD]

スクール・ウォーズ HERO [DVD]

スクールウォーズ・HERO」
カマテ・カマテ・カオラ・カオラという威勢のいい雄叫びで始まり、そのまま全力で駆け抜けていく作品の前には、どんな疑問もどんなツッコミも無意味に思える。面白いとかつまんないじゃない「熱いべ!」って思えるか、思えないかだけなのだ。伝説的オリジナルを抱えた作品の悲運である。

北斗の拳 ラオウ伝・殉愛の章」
内容から作画から声優に至るまで、すさまじく中途半端なリメイク作品。最近じゃ半端なことを「パ」というらしいが、ここまで「パ」を極めると何かそこに意味があるんじゃないかと思わず深読みしてしまう。なぜこの時期に、なぜその部分を、なぜ、なぜ、なぜの大洪水。そこはまさに世紀末。

「X−メン・ファイナルディシジョン」
2までの監督は「スーパーマン」に浮気しちゃったため降板。新監督は「ラッシュアワー」の人っていうので期待薄…なんて思ったいたら、きちんとドラマチックエンタメ作品に仕上がっていてびっくり。X-メンらしさがちゃんと受け継がれてる職人ワザ、いや築かれていた作風のすごさか?!

「ラッキーガール」
アメリカでの公開時からすごく見たかったのに日本では未公開で、ひっそりDVDが発売され、しかも定価は1000円。嬉しいのかどうか微妙な気分。こういうバカラブコメの扱いが年々悪くなっている気がするが、広告費ばかり膨れる下手な大作恋愛より面白い作品もあるってことを分かって欲しい。

「ラッキーナンバーセブン」
出だしから構成が難しそうな映画ってムードをぷんぷん臭わせて、ある意味観客を試すような突き放した展開が続いていくんだけど、思わせぶりな割に物語は単純なので、とりあえず最後まで我慢して観れば大丈夫。タイトルから何から、やたらと思わせぶりな映画でした。

「トゥー・フォー・ザ・マネー」
スポーツ賭博の予想屋の実話を基にした映画だそうで、DVDにはモデルになったおっちゃんのインタビューがおさめられていた。胡散臭い世界だというのは周知のことだとは思うが、映画では予想屋の親玉をアル・パチーノが演じてるから、その胡散臭さも加速的に跳ね上がるってもんだ。

マリー・アントワネット (初回生産限定版) [DVD]

マリー・アントワネット (初回生産限定版) [DVD]

マリー・アントワネット
歴史長編などではなく、アントワネットをひとりの女の子として描いたポップでキュートなガーリー映画。そこに彼女が感じる孤独がきちんと描かれているのがミソ。キルスティン・ダンストがかわいらしく見えてくるあたりさすがはソフィア・コッポラ監督!そして出てくるお菓子がやたらうまそうだ。

プリティ・ウーマン 特別版 [DVD]

プリティ・ウーマン 特別版 [DVD]

プリティ・ウーマン
16年ぶりに見た…。前半40分が意外にも面白くて、え?昔の僕って映画見る目がなかったの?って思ったけど、後半を見て勘違いだと分かって一安心。やっぱクソ映画だった。日本ではバブルまっただ中に公開されたこともあって、金で幸せは買えるっていうシンデレラストーリーがうけたんだろうな。

輪廻 プレミアム・エディション [DVD]

輪廻 プレミアム・エディション [DVD]

「輪廻」
呪怨」の清水崇監督によるホラー映画。無差別殺人、少女、人形と恐ろしげなモチーフが矢継ぎ早に登場して、気の抜きどころがないというか、ずっと怖い。ドラマ自体を楽しむのではなくて、どきどきジェットコースターを楽しむ映画と割り切れば後味の悪いラストにも少しは納得がいくと思う。

ホワイト・ライズ [DVD]

ホワイト・ライズ [DVD]

「ホワイトライズ」
隠れた名作とはこういう映画のことを言うのだろうなというほど、丁寧にしっかり練り込まれた恋愛映画。すれ違いと勘違いと功名に盛り込まれた嘘とが交錯して、ひとつの恋物語が複雑でミステリアスなサスペンスの様相をなしていくという本当によくできた映画です。

タブロイド [DVD]

タブロイド [DVD]

タブロイド
人間の怖さを重厚に描いたエクアドル映画。冒頭の暴徒化する民衆の怖さ、人間の表裏に潜む残虐性と、テレビ報道による洗脳の恐怖。どこを切り取っても明るい要素が一切ないいや〜な映画です。見るのに覚悟がいる映画ですが、その価値はあると思います。

「ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック?」
ホラー界の巨匠ダリオ・アルジェントとサスペンス界の伝説Aヒッチコックが夢のコラボ!?ってふたを開けてみたら、火曜サスペンスも真っ青のスーパーチープなヘンテコ作品になっていて、えらくおかしかった。とにかく登場人物がみんな脱ぐってのがいいですね。サービス満点すぎます。

「恋は五・七・五!」
高校生俳句甲子園がテーマというすごく地味な作品なのだが、これが地味に面白かった。きちんと青春映画している物語もいいのだが、何より「上手く詠むより楽しく詠もう」精神の俳句がいきいきしていてよい。ラストの「南風わたしはわたしらしく跳ぶ」という句にはかなりぐっときた。

リプレイ [DVD]

リプレイ [DVD]

「Reプレイ」
やたらと最近多いタイプの「記憶の迷宮」系映画。個人的に大好きなテーマではあるのだが、この映画に関しては、謎の部分がもっと作為的に仕組まれたものであったら10倍くらい面白くなったんじゃないかと思った。けっこうよくはできているんだけど、似た映画が多すぎて食傷気味。

笑う大天使
豪華な映画とはこういうのをいうだろう。今をときめく上野樹里をはじめとした豪華主演陣、おそらく偶然だろうけど菊池凜子まで出ているっていう豪華っぷり。ただの学園風景や、ただ歩いているだけの犬をCGで再現してしまう豪華っぷり…。んーどこを切っても無駄に豪華な映画だった。

理由 [DVD]

理由 [DVD]

「理由」
前に見た記憶があるけど完全に内容を忘れていた。単純なプロットではあるけどクセの強い役者が総出演でなかなか楽しめた。心理戦からワニとの格闘まで見所満載です。何よりスカーレット・ヨハンソンが子役で出ているところをファンなら見逃してはなりません。見てよかった。

ポセイドン 特別版 [DVD]

ポセイドン 特別版 [DVD]

「ポセイドン」
パニック映画の元祖をリメイク。見せ場至上主義というか、面倒くさい説明やら、ごちゃごちゃした人間ドラマはすっとばして、船が転覆する→脱出するというプロットだけを描いた潔さに拍手。始まってすぐにクライマックスが来るスピード主義に加え、尺がコンパクトなのもステキです。

ブロークバック・マウンテン
60年代、保守的なアメリカ中西部を舞台にしたカウボーイ2人のゲイ映画。濃ゆ〜い男同士のBL好き好きちゃんにはたまらない映画ですって言いっぱなしにしておくと誤解されるので、一応言っておくとすごく真面目な社会派人間ドラマです。アン・ハサウェイがちゃんと脱いでるのでファン必見です。

「レイヤーケーキ」
007のダニエル・クレイグ主演と言うことで内容にはあまり期待しないで見たんだけど、これがけっこう面白かった。いわゆるロンドンの裏社会を描いたクライムムービーなんだけど、役者の力できちんと映画を引っ張っていて、改めてダニエルさんが好きになりました。かっこいいっす!

マトリックス・レボリューションズ
テレビでやっていたので久々に見た。いろいろ言われているシリーズ最終章だけど、僕はけっこう好きです。宮崎駿だったり鳥山明だったり押井守だったり大友克洋だったり、いろんなものの影響を受けたんだろうなってのが伝わってきて、すごく好感が持てます。ま、バカ映画ですけどね。

ある日どこかで
すごく繊細で切ないラブストーリーの傑作。まさか「ジョーズ2」の監督が撮ったとは思えない奇跡のような作品。夢想して時間を飛び越えるという珍しいタイプのタイムスリップ映画なんだけど、あまりにも儚ない物語に胸がキュンとなった。1910年代の描写が絵画みたいですごく美しいです。

鉄コン筋クリート (通常版) [DVD]

鉄コン筋クリート (通常版) [DVD]

鉄コン筋クリート
とにかくよく動く。重力を感じさせない独特の浮遊感がじつに心地いい。そして何よりも素晴らしいのは「宝町」という町の息吹というか、懐かしくもどこか異質で迷路のように入り組んだ世界観である。それを見るだけでも十分に価値のある映画である。

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル [DVD]

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル [DVD]

花田少年史・幽霊と秘密のトンネル」
すごく驚いたことがひとつ。この映画についてamazonのエディターズレビューがかなり辛口な評を載せているのだ。辛口というか酷評。売り手であるはずのamazon側が、なぜあえてそういうレビューを載せたのか…。本来ならダメ映画の楽しみ方を皮肉にしてでも書くべきなのではないか!?謎だ。

「16ブロック」
アル中のダメ警官といえばブルース・ウィリスってくらい、顔見た瞬間に説明抜きでどういうキャラか理解させてしまうところがすごい。そのダメ男が人間としての生気を取り戻していく物語をリアルタイムで凝縮した時間の中に描いた職人芸ともいえる見事な作品。これはすごい。

イルマーレ [DVD]

イルマーレ [DVD]

イルマーレ(ハリウッド・リメイク版)」
大好きなタイムスリップもの!時を越える郵便ポストで偶然つながった未来の女と過去の男。SFチックではあるけど、テイストはど真ん中の恋愛映画で女性にも安心です。手紙だけの関係、これは究極の純愛だね。ギャンブルなどにその偶然を悪用しないのが美しいです。

間宮兄弟
まずは間宮兄弟を演じた佐々木蔵之介ドランクドラゴンの塚地が見事。平凡だけど、なんだか楽しそうな日常の描写がすごくうまくて、こういうのを撮らせたら森田芳光監督は天才的にうまいなと。沢尻エリカのツンとした感じだとか、中島みゆきのぽわッと押した感じとか役者の配置がよいです。

フリージア [DVD]

フリージア [DVD]

「フリージア」
敵討ちが認められたら…という架空の設定のもとにそれを代行する敵討ち施行人たちのドラマを描いた作品。よくよく考えてみたら江戸時代、日本では敵討ちは認められていたわけだから、それが復活したらこんなに怖いのかと…。とにかく血しぶき、惨殺系なので、心臓の弱い人は注意が必要です。

レディ・イン・ザ・ウォーター 特別版 [DVD]

レディ・イン・ザ・ウォーター 特別版 [DVD]

レディ・イン・ザ・ウォーター
謎が謎を呼んで最後にはぎゃふんとさせるどんでん返し監督M・ナイト・シャマランがまたやってくれました。今度は水の精を水の世界に帰すおとぎ話。7歳くらいの頭で考えたと思える設定に、予想を裏切る展開をてんこもりにしてみたら、ものすごいトンデモ映画が出来上がってしまった感じ。

機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]

機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]

「機動警察パトレーバー・THE MOVIE」
久々に見た。こんなに完成度の高い映画だったかと改めて驚いた。特にびっくりしたのは20年近く前の映画がコンピューターウィルスによるサイバーテロ犯罪を見事に描いている部分だ。エンタメ性を盛り込みつつ、押井守節がしっかり発揮されている奇跡のようなバランスをもった映画史に残る大傑作。

叫 プレミアム・エディション [DVD]

叫 プレミアム・エディション [DVD]

「叫−さけび−」
おっかなびっくり系のホラー映画に対する挑戦状といえるべき幽霊映画。真っ赤な服を着た幽霊がスーパーマンばりに飛び回ったりして、ギャグなのか?と思えるところもあるけど作品はきわめて真面目そのもの。偶然なのか前日見た「パトレーバー」とテーマが同じだった。それにしても怨みって不条理。

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

それでもボクはやってない
周防監督の司法制度に対する怒りがぶんびんに伝わってくる映画。「怒り」がストレート過ぎちゃって映画そのものが一方向しか向いていないのは残念であるが、それをおいても「見るべき」映画である。
特に男性は電車に乗ることが恐怖になること請け合い。とにかく、怖い。

ハードキャンディ
出会い系のサイトで未成年の少女を釣っていた中年男が制裁を受けるって話。すごいのはドラマがほとんど密室で登場人物も少女と男の2人しか出てこないところ。少女が無邪気に、でも冷静にロリコン男に制裁をくだしていくシーンがあまりにも怖くて…ああ、痛い。拷問のような映画です。

「ザ・センチネル」
大統領暗殺ネタでキーファー・サザーランドが出るってなれば、もうそれは「24」。ただこの映画最大の見所はシークレットサービスのくせに大統領夫人に手を出すは、同僚の妻に手を出すは、ただの女ったらしでしかないマイケル・ダグラスの見事な主役っぷりです。けっこう笑えます。

「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」
意外な拾いものをした感じ。大好きなタイムスリップ映画だからっていうのもあるけど、日本の恥部みたいな時代をCGを使って再現してしまう贅沢ぶりや、飯島愛飯島直子が当時の本人役で出させてしまうなど無駄使いのオンパレード。それがまさにあの時代を象徴しているようで奥深い映画だな〜と。

グエムル〜漢江の怪物」
すごく面白いです。怪獣映画としてクリーチャーの完成度もすごく高いし、怪物が巻き起こすパニックもすごく現実的で、冒頭の公園のシーンなんか鳥肌が立つくらい面白かった。でも何よりすごいのはすべての予想を裏切る“普通じゃない”映画の作り方です。それも鳥肌ものです。

マタンゴ [DVD]

マタンゴ [DVD]

マタンゴ
無人島に漂流した人たちがキノコに襲われる特撮映画。60年代の日本映画らしく、現代社会への警鐘を鳴らす的なテーマもしっかりおさえられていてなかなか面白いです。だけどこの映画最大の見所はキノコでトリップしちゃったイメージ映像と、かわいらしいキノコ怪物たちです。かわいいです。

イルマーレ [DVD]

イルマーレ [DVD]

イルマーレ(韓国・オリジナル版)」
リメイク版を先に見てしまっていたので、話の内容は最初から知っていたのだけど、それでも十分楽しめるというか、リメイクよりも断然素晴らしい映画なので、まだ見てなくて興味がある人には是非こちらをオススメしたい。でもキアヌ・リーブスが出ているから女子にはあちらなのかな…。

公共の敵 [DVD]

公共の敵 [DVD]

「公共の敵」
生活のためなら悪いことだってする警官が、金のためなら両親まで殺してしまう冷酷な金持ち犯罪者を追うという物語。モラルとは?を問う映画なんだけど、すごいなと思ったのは殺された両親が、最後の力を振り絞って息子の犯罪を隠蔽しようと証拠を隠すってところ。これには驚かされた。

「パフューム ある人殺しの物語」
映像が再現することのできない「臭い」をテーマにした映画。いかに「臭い」を映像で伝えるのかがポイントになってくるんだけど、そこはうまく描かれていて、特に前半の汚いパリの町並みに漂う異臭感は見事だった。ただ美しい香りの描写が単なるファンタジーで終わっているのが残念だった。
http://perfume.gyao.jp/

ゴーストライダー
どう考えてもちっとも面白くなりそうにないタイプの映画なんだけど、ニコラス・ケイジがのりのりのテンションで主人公のライダーを演じきっていて、これがじつに悪くない映画仕上がっている。つっこみどころ満載なのはこういう映画のお約束なので、そこは目をつぶってテンションだけを楽しもう。

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ドリームガールズ
なにはともあれ、僕的にはジャクソンファイブのパロディグループが出てきて、ロボットダンスを踊りながらパロディソングを歌うってだけで十分満足だったのだけど、何より驚いたのは本作でオスカーを獲得したジェニファー・ハドソンの見事な歌いっぷりです。鳥肌が立つくらいすごいです。

ナイト ミュージアム [DVD]

ナイト ミュージアム [DVD]

「ナイトミュージアム
夜の博物館で展示物が動き出すっていう面白くなりそうな要素がてんこ盛りな映画。だけどただ動き出すだけで、それがドラマに何にも絡んでこない、まるで遊園地のアトラクションを見ているような気にさせられる映画です。そういう気持ちでみるといいかもしれません。

「ラスト・キング・オブ・スコットランド
ウガンダの独裁者「人食い大統領アミン」のお話です。彼を演じたフォレスト・ウィテカーがこの映画でオスカーに輝いたことで注目されました。つぶらな目をした童顔の俳優さんで、この人がどんどん狂気の世界に落ちてくのですが、その無垢な表情がすごく怖いのです。
http://movies.foxjapan.com/lastking/

シティ・オブ・バイオレンス -相棒- 特別版 [DVD]

シティ・オブ・バイオレンス -相棒- 特別版 [DVD]

「相棒」
男2人で見に行くと一人1000円で見れちゃうというキャンペーンをやっていたので、男2人で仲良く見に行ってきた。見終わった後、熱く語り合いたくなる男気映画です。男性向けキャンペーンをやる映画というのも珍しいですが、何よりも「題字:掟ポルシェ」を売りにする精神を買いました。熱い。

ホリデイ [DVD]

ホリデイ [DVD]

「ホリデイ」
恋に破れて仕事にも疲れてっていう見知らぬ女性2人がお互いの家を取り替えっこして、長期休暇を楽しんじゃおうっていう新しい休日スタイル紹介映画。こういう休み方がきっとこれから流行るんだろうな…。男抜きの休暇よ!って豪語しておきながらすぐに色恋に走る、女はやっぱすごいです。
http://www.holiday-movie.jp/top.html

デジャヴ [DVD]

デジャヴ [DVD]

「デジャヴ」
タイトルに偽りありというか…予告編と本編の内容がこれほど一致しない映画も珍しい。デジャブって邦題じゃなくて、原題ですよね?全然デジャブの話じゃないじゃないですか!ある意味では予想を裏切る映画ってこなんだろうけど、まさかSF映画だとは思いませんでした。

「恋はデジャブ」
何年かぶりにみたのだけど「こんなに素晴らしい映画だったっけ!!??」ってもう、びっくり仰天。もともとタイムスリップものの映画として大好きな映画だったけど、これは「人生の一本」に数えるべき作品なんじゃないかと認識を新たにした。人生に疲れたとき観るべき一本。

「地下鉄に乗って」
タイムスリップものなのでついつい借りてしまった。地下鉄に乗っていたら過去の世界に迷い込んで、若い日の親父と出会って憎しみが溶けていく…みたいなセンチな話なのに、どうにも描写が大味で笑ってしまった。いつも乗り換える赤坂見附駅が出てきてなんか嬉しかった。

ハッピー フィート 期間限定版(1枚組) [DVD]

ハッピー フィート 期間限定版(1枚組) [DVD]

ハッピーフィート
ペンギンが主役のCGミュージカル。とにかくよく動く!ものすげーグルーブ感たっぷりで、まるで実写のペンギンのようなリアリティ!って本物のペンギンはダンスなんかしないだろ!ってところを逆手にとったCGアニメとしてはかなり画期的なラストの展開にすげーびっくり!かなり面白かった。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

「ナチョリブレ」
ジャック・ブラック扮するデブの修道士が、孤児院の子どもたちのために覆面レスラーとなって戦うメキシコ版“タイガーマスク”。とにかく最初から最後まで“ゆる〜い”感じ。そこを受け入れられるかどうかが分かれ目のようで、おしゃれ系の人には大受け、僕はちっとも“ノレ”なかった。

ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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ワールド・トレード・センター
あのオリバー・ストーンが描く911ってことで、どちらかというと“怒り”とか“絶望”みたいなものを打ち出してくると思ったら、意外にも“優しさ”とか“希望”が前面に出てきていて、ある意味で期待を裏切られた感じはしたが、妙に納得もした。

不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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不都合な真実
これは面白い!世間じゃちょっとエコっぽい企業のことを“ちょいゴア企業”って言ったりするほど、ゴアさんの知名度は高かったりするんだけど、この映画を見てこの人はまじですごいな〜と感心した。完全なプロパガンダ映画ですよね、これ? この映画で誰が得をするか考えてみるのも一興。

蒼き狼 地果て海尽きるまで」
製作総指揮の角川春樹先生は、最近自分がチンギス・ハーン”の生まれ変わりだと気がついたらしく、主演の反町隆史に「チンギス・ハーンをどう演じればいいですかね?」と聞かれ、「僕を演じればいいんだよ」と答えたとか、答えなかったとか…。そんな映画でした。

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」
じつは最近になってテレビ版を見始めたので、ようやくお話に付いていけるようになって嬉しい。で、そうそうこのシリーズのすごいところって、こんなに長いこと連作でやっているのに、どこからでもお話に入り込めちゃうインターフェイスのよさなんだな…と感心した。この映画はイマイチでした。

DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD]

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デスノート THE LAST NAME」
原作で言うところのバカ合戦(と僕が勝手に呼んでる)するネロだかが出てくる後半部分が、すぱっとなくなっていて、それでいてうまいこと原作のラストを改変して上手に落とし前をつけた構成には感心した。前編は冒頭10分、後編はラスト20分が面白かったので一本としてみたら大した映画だと思う。

ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版) [DVD]

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「ブラッドダイアモンド」
禁煙中の人には辛くなるんじゃないかってくらいレオ様がタバコをぷかぷかやります。こんなに吸うのって最近のハリウッド映画じゃ珍しいと思う。って、そういうことではなくて、すげーヘビーな映画です。レオ様ぁはーと、とか言って、うかつに観てしまうと大やけどしますよ。いや、まじで。


「プロジェクトBB」
プロジェクトAの続編っぽいタイトルですが、特につながりはありません。「赤ちゃん泥棒」「赤ちゃんに乾杯」をスーパーアクション映画仕立てにした感じの映画です。アクションは面白かったです。にしても、ジャッキーいまだ衰えずというか、本当にジャッキー・チェンって人はすごいです。

JAWS/ジョーズ2 [DVD]

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ジョーズ2」
久しぶりに見たのだけど、これがけっこう良くできていた。「ある日どこかで」って映画と同じ監督だと聞いていたのだけど、同じ人のはずがヤノット・シュワルツだったりジュノー・シュウォークだったり、ジャノー・シュワークだったり表記がまちまちでまぎらわしい。でもちゃんと同一人物でした。

ロッキー・ザ・ファイナル
シリーズ6作目にあたる本作。「5」があまりにもアレなデキだったので、いかがなものかと思っていたら、もう後半涙でぐしょぐしょになるくらい感動してしまいました。とにかく熱い!にしても、とても現代の映画とは思えないような古めかしいテイストで1作目を思わせる空気感でした。狙いか?!

幸せのちから
なんか不思議な後味の残る映画でした。無給で半年働くっていう就職試験に挑む無一文の父親が貧乏に耐えて耐えてやっと念願かなって証券会社への就職!諦めなければ夢は叶う!って、確かにそうだと思いますが、だから?…って心が荒んでいる僕みたいな人は思ってしまうんです。ごめんなさい。

犬神家の一族 通常版 [DVD]

犬神家の一族 通常版 [DVD]

犬神家の一族
市川崑監督が自作を渾身のセルフリメイク!ってことで、監督はビデオでオリジナル版を見ながら忠実に再現していたとか、香ばしい噂もちらほら聞こえてきたりしていましたが、まさに旧作とうり二つでびっくり仰天しました。唯一違うのは、乳が出ないということくらいでしょうか…。

スパイダーマン2」
「3」公開直前ってことでテレビでやっていた。続編が「1」より面白いって作品は希だけど、この作品はその希な類に入る作品で、ヒーロー物としても、人間ドラマとしても、僕は大大大好きだ。超愛してると言ってもいい。3への期待と不安が高まるという意味では今回も感情を揺さぶられた。

ソウ3 DTSエディション [DVD]

ソウ3 DTSエディション [DVD]

「ソウ3」
まさに拷問!って感じの映画でした。つまらないとか、そういう意味の拷問じゃないですよ。本当に拷問映画でした。とにかく色んな道具を使って、痛そうなこといっぱいやって、汚い物をさんざん見せつけてくれます。このシリーズって心理サスペンスが売りだったんじゃなかったっけ?

「バベル」
分かり合えないまま連鎖していく人の悲運というテーマを分かりにくく作ってしまったために、なかなか分かってもらえなかった皮肉な映画。こんなに魅力を感じないヌードははじめて見たと思わせるあの人の裸とか、目を背けたくなるシーンも多いが、トータルな作風としては決して嫌いじゃない一本。
http://babel.gyao.jp/

スパイダーマン3」
もちろん期待が大きかったせいもあるかもしれないけど、正直イマイチだった。大傑作である「2」の記憶が鮮麗に残っていたせいもあるかもしれない。もちろんスケールはアップした、展開も派手になった。だから一般受けはすごくしてるんだと思うし、それである意味いいと思うんだけど…。うーん。

「トゥモローワールド」
とにかくすごい!未来の世界のリアリティを描き出すのにまさかこんな手法があったのかと冒頭から度肝を抜かれた。まさにこれが映画だ!と魂をゆさぶられた。SFとかCGのすごさではない、まったく別のメソッドのすごさに打ちのめされる。映画好きなら観て損はしない一本だと思う。

ランボー [DVD]

ランボー [DVD]

ランボー
なぜだか急に観たくなって、すぐにアマゾンで取り寄せた。おそらく15年ぶりくらいに観た。泣いた。なぜだか知らないが後半涙が止まらなかった。この映画の根底に流れる底知れぬ悲しさに15年前の僕は気づくことができなかった。観た後あまりにも良すぎて、しばらくこの映画の話ししかしなかった。

ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]

ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]

ルパン三世ルパンvs複製人間
はじめて観たのは小学生の時、高熱で寝込んでいたときのテレビだった。そのせいかマモーの城の描写が自分の悪夢と重なって、ひどく恐ろしいものに見えたことを覚えている。いまだに高熱状態を言葉で表すと「マモーの城みたいな」というと僕の中では感覚を思い出せる。これも映画の力だな。

セブン プラチナム・エディション【初回限定生産】 [DVD]

セブン プラチナム・エディション【初回限定生産】 [DVD]

「セブン」
ようやく廉価版が発売が出たのでブラピファンも安心してDVDを買えちゃうわけだが、僕の興味はというと特典がたくさん入ったスペシャル版の方。これでじっくりあの映画史に残るオープニングクレジットを堪能できる!はずが、結局本編しか観てない…。廉価版で良かったか?!

ゆれる [DVD]

ゆれる [DVD]

「ゆれる」
イヤーなくらい嫌な感情が流れ込んでくる映画だった。押さえ込まれていた嫉妬だったり、憎しみだったり、愛情だったり、そういうのが、ある瞬間感情がキレることで一気に表出する。それがものすごく自然に描かれていてすごいなと。変に記憶に残る映画だった。

王と鳥
詳しく言うとちょっと違うのですが、60年前にフランスで作られたアニメです。どれだけ宮崎駿がこの映画の影響を受けたか、どれだけ先駆的な作品だったか、観ればよくわかります。宮崎アニメの原点というか、もっと深いもののような気がします。とにかく観てよかったです。

トップをねらえ! 劇場版 [DVD]

トップをねらえ! 劇場版 [DVD]

トップをねらえ劇場版」
やっぱおもしろいや。でも未見の人には劇場版よりOVA版を観ることを薦めます。で、どうでもいいことですが、昨年発売された超合金の完全変形「ガンバスター」が欲しいです。こいつがどう“完全変形”するのか、一度触ってみたい。いまだに僕にはその構造が理解できません。

ラブソングができるまで 特別版 [DVD]

ラブソングができるまで 特別版 [DVD]

「ラブソングができるまで」
すばらしすぎる!90年代の恋愛映画の顔ヒュー・グラントと今が旬のラブコメ女王ドリュー・バリモアが夢の競演!ときたらつまらないわけがない。もちろんラブコメのデキ的には最高。それ以上に80年代のイカしたミュージックシーンをとことん皮肉ったパロディPVがとにかく笑えた。

父親たちの星条旗 (特別版) [DVD]

父親たちの星条旗 (特別版) [DVD]

父親たちの星条旗
あの有名な硫黄島の写真、有名な写真が有名なのにはもちろんそれなりの理由があるんだなと、そして人生はつづくんだなと。いまこの時代に「硫黄島からの手紙」(買ってまだ観てないけど)とセットでこの映画を作るクリント・イーストウッドの姿勢にファンはやられてしまうのです。

「GOAL」
アメリカ映画にしては珍しくサッカーを題材にした映画。まぁ、舞台はイギリスへ飛ぶわけだが、なんかアメリカって、いまサッカー産業を盛り上げようとしてるの?よくわからないんだけど、映画は主人公のすっとこぶりが愉快なギャグ映画でした。

トンマッコルへようこそ [DVD]

トンマッコルへようこそ [DVD]

トンマッコルへようこそ
戦争中、敵対する相手同士が桃源郷に迷い込んで仲良くなっちゃうファンタジー。去年やってた「ククーシュカ」に近いテーマかと思ったら、どちらかというとファンタジーの要素が強かった。もっとしっかり人間を描き込めば傑作になった可能性があったかも。

秒速5センチメートル
泣いた。日頃少女漫画を読みふけり“センチ”を栄養にして生きてる僕のような生き物はだいたいがこういう映画に目がない。大好物だ。小学生から大人までの一つの恋を連作した短編アニメなんだけど、その1話目がもう心にしみまくって、大泣きでした。賛否分かれそうな3話目も僕は好き。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャル・エディション

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャル・エディション

パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールド・エンド」
テーマパークのいちアトラクションをここまでのスケールに作り上げてしまうディズニーのコンテンツ力というかコマーシャル能力に感心してしまう。回を重ねるごとにスケールはアップして、ビジュアル的には面白くなっていくのだけど、尺も伸びてどんどん苦痛になっていく。今回は特にきつかった。
http://www.disney.co.jp/pirates/

みえない雲 [DVD]

みえない雲 [DVD]

「みえない雲」
まさに隠れた傑作と出会えた喜び。青春映画、パニック映画、純愛映画という3つの要素をきっちり盛り込んで、バランスが取れているという奇跡のような作品。そのパーツをつなぐキーの作り方が絶妙で、とにかく呆然としているうちにがんがん展開が変わっていく。これはただごとではない。

カオス<CHAOS> DTSスペシャル・エディション [DVD]

カオス DTSスペシャル・エディション [DVD]

「カオス」
映画の謎自体はすさまじく微妙だったのですが、ボーナストラックに収められている一日宣伝部長・グラビアアイドル愛川ゆず季による舞台挨拶の模様が一番の謎でした。な、なんじゃ、こりゃ?とくかく彼女の一言一句すべてがツッコミどころ満載でおもしろかったです。本編よりお勧めです。

バタリアン5 [DVD]

バタリアン5 [DVD]

バタリアン5」
いつまにか「5」。いつ「4」していたのか知りませんが、どうやら「5」です。「1」は僕がはじめて女の子を映画に誘って見事に拒否られた作品として鮮烈に記憶に残ってますが、これは「5」です。「5」まで続くのってすごいですよ、ダーティハリーか、ロッキーか、バタリアンくらいですよ。

「主人公は僕だった」
ありきたりな話なんだけど、そこにワンエッセンス加えただけで映画はこんなに面白くなるんだということを示した好例。もちろん話をおっかけるだけでも面白いんだけど、主人公の動きに合わせて差し込まれるテロップにも注目して欲しい。で、これが誰の物語なのか、そのへんを考えるのも面白い。

パッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディション [DVD]

パッチギ!LOVE&PEACE スタンダード・エディション [DVD]

「パッチギ・LOVE&PEACE」
前作は青春映画の中にきっちりテーマを落としていて、若干鼻につく部分はあったけどすごく後味がいい映画だったんだけど、今回はテーマが前に出過ぎちゃって、言ってみたらかったるい感じの映画になっていた。エグいくいらいにリアリティを追求した戦争シーンも妙に空回っているような…。

「クィーン」
すごくよかった。おそらく泣くような映画じゃないと思うんだけど、僕は終盤涙が止まらなかった。イギリス王室のスキャンダラスな映画かと思ったら、すごくしっかりした人間ドラマになっていた。実在する人、しかも王室の人をこういうふうに映画にできるなんて、とにかくそれが驚きでした。

ザ・シューター/極大射程 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ザ・シューター/極大射程 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ザ・シューター/極大射程」
おそらく銃器マニアにはたまらないだろう久々に骨太なアクション映画。原作がこのミス1位だったそうだが、おそらく映画は物語をはしょりまくってるんだろう、すごく明快なお話だった。ストイックなソルジャーの一人戦争映画ってところで映画的にはぐっときた。

大日本人
映画を作品としてではなく、宣伝も含めた周辺の現象も含めたコンテンツとして括るならばすごく力を発揮した作品だと思う。だから“つまらない”という一言で片づけられない“なにか”は確実にあるわけで、その意味ではこの映画は“勝った”映画なのだと思う。正直つまらなかったけど。

プレステージ
2人のマジシャンがトリックを磨きながら「究極の瞬間移動」を求めてバトルを繰り広げるマジック対決映画。ただこの2人全然フェアに戦わないの。マジックの世界は非道なんですね。行き着くところまで行ってしまった2人がたどり着く究極のトリックとは...「なんじゃそりゃ」って叫ぶことうけあい。

「チェケラッチョ」
とにかくタイトルが素晴らしい!そして全編通して、タイトルが物語るぽかーんとした空気を見事に表現しきっている作品風も、ある意味素晴らしい!十代男子の「モテたい」欲求を「ラップ」にぶつけて大団円。なんつーか、そのジッチョクでアンチョクなカンショクにチェケラッチョ!

300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組) [DVD]

300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組) [DVD]

「300」
300人の兵士が100万の大軍に戦いを挑む、そのプロットだけでもう武者震い。勝ち目のない戦いの結末なんてはじめからわかっているけど、そこにロマンを感じて男は涙を流すのでしょう。泣いて、泣いて、ひとり泣いて、泣きつかれて眠るまで泣きやがれ!まじで震えました。カッコいいっす。

ゾディアック 特別版 [DVD]

ゾディアック 特別版 [DVD]

「ゾディアック」
未解決殺人事件をテーマにしたヒューマンドラマ。謎解き要素や、心理戦を期待してみると、ちょっと消化不良を起こしてしまうかもしれない。だけどこの映画のメインテーマはむしろそうやって事件にのめり込んで翻弄されてしまう人の悲劇ってところにあるので、それでいいのだ、って本当それ?

舞妓Haaaan!!! [DVD]

舞妓Haaaan!!! [DVD]

「舞妓Haaaan!!」
舞妓と野球拳するのを夢見て生きる男の激動の日々を描いた娯楽活劇。と、設定からして奇妙なハイテンションムービー。とにかく主演の阿部サダヲのアニメっぽい動きっぷりが見事!どこに向かうのか分からない予測不能なストーリーはさすがクドカン!でも今回はオチなし、やりっ放し。

キサラギ
思わぬ拾いものというか、今年の映画の中でも最高峰の面白さ。密室劇、登場人物は5人だけ。それだけ限定された空間の中で物語が展開される。わかりやすさと、それを裏切る脚本の妙!伏線の張り方、先の読ませ具合、どんでん返しのバランスのうまさに完全にやられました。笑えて泣ける。オススメ!

異人たちとの夏 [DVD]

異人たちとの夏 [DVD]

異人たちとの夏
夏が近づくと急に見たくなる一本。死んだはずの両親と再会する中年男の物語。片岡鶴太郎秋吉久美子演じる下町の夫婦がいい。で、最後に息子と今半にすき焼きを食べに行くんだけど、そのシーンがなんだかすごく切なくて胸にぐっとくんだよね。で、今半のすき焼きが食べたくなると…。

「ダイハード4.0」
人気シリーズも4までくると1の面影はかけらもなく、普通のオヤジ刑事だったはずの主人公はいつのまにかスーパーマンになっていて、車でヘリを撃墜したり、生身で戦闘機と戦ったりできるようになっていて、あらびっくり。サイバーなお話だけど、単なるバカ映画です。