すとれーとでした

「オレンジ・ランプ」を見た。

39歳、仕事は営業職。人が分からなくなる、約束を忘れる。なんかおかしいと思って医者に行ったら認知症と診断される。そんな現実にどう立ち向かうのか。実話を基にした映画。暗くなりそうなテーマを明るくまっすぐに描く。まっすぐすぎるほど、まっすぐ。だからこそストレートに伝わるものもある。何度もぐっときて、嗚咽をもらして泣いてしまった。いちばんぐっときたのは、駅でどこに帰っていいかわからない主人公が、周囲に積極的に頼るところ。「認知症です」というカードを見せて、道行く人に助けを求める。最初は不審がりながらも助けてくれる人がいる。ひとりがバス停まで連れて行き、同じバスに乗る人にバトンを渡す。損得勘定のない助け合いのバトン。そんな小さな助け合いの連鎖があればどうにかなる。人は誰かのために損得関係なく何かしてあげられる生き物なのだ。積極的に頼ること、その勇気が大事だと改めて思う映画だった。先日打ち合わせた編集者がちょい役で出てると聞いて見に行ったのだけど、しっかり確認できました。見てよかったです!

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