たんたんとじごく

「アシスタント」を見た。

何でもない一日。朝起きて仕事に行き帰るまで。いつも繰り返されているだろう1日をただ淡々と描いた映画。映画業界でプロデューサーになることを夢見つつ新人アシスタントとして働く女性。誰よりも早く出社して誰よりも遅く帰る。やることはひたすら雑用。資料整理、コピーとり、資料の配布、社長の航空券の手配、車の手配、宿の手配、スケジュールの調整、ご飯を食べる暇もないほど忙しい。そんなありふれた日常のはしばしに表出する理不尽な業務やハラスメント。あまりに常態化していて誰もが無意識だ。「いつも」そこにある異常な状況を淡々と切り取る。それがいかに理不尽でもしがみつかなければいけない人は日常的に搾取され続ける。そして自分をごまかしながら日常を続ける。最後の両親への電話、とても穏やかだけど、つらい気持ちがこみあげてくる。淡々とした地獄だった。

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