「探偵マーロウ」を見た。
最高！！！大好きこの雰囲気。リーアムじいさん、今年３本目はフィリップ・マーロウ。ハードボイルドの代名詞的探偵。大学生の頃、読みまくって気分がマーロウしてた時期があったのは甘酸っぱい思い出だ。いや、それにしてもリーアム＝マーロウ、いいじゃないですか。渋いというよりは、むしろ老いた感じにも見えるけど、なんかそれがこの世界のスローなテンポにあっていて、とても心地良かった。舞台が第二次大戦直前のハリウッドになっていて、ナチス台頭の不穏な空気や、リーフェンシュタールやヒッチコックの話も出てきて、世界の奥行き感が増してる感じ。夜の撮り方がすごく雰囲気があって、町の光や、地面に映るネオンとかすごくきれいだった。謎の美女の依頼に始まる巨大な世界の闇についての定番とも言える物語は背景で、この世界の空気こそが主役で、その雰囲気を楽しむ映画。なるほど、監督はニールジョーダンだったんですね。クレジット見るまで知りませんでした。「ブラックライト」「MEMORY メモリー」と「探偵マーロウ」今年のリーアム３部作、どれも傑作で御年70代にしてとんでもないことになってるなこの人。
