まりお!さいこー

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」IMAX3D吹替を見た。

んっっっっっっっもーーーさいこーーー!!!さいこーーでした!マリオ映画!!初日、一番に見てきました!最高!楽しすぎる!!いや、これ、まさに、スーパーマリオでした。それがすごい。ゲームの映画化っていままでもたくさんあったけど、ゲームそのものを映画にしたという意味で発明に近い、そういう映画だったと思います。つまり余計なことをしてない。ゲームのゲームらしさがそのまま映画になってる。そのことのすごさだと思います。ゲームとして楽しい映画なんですよ。ゲーム、スーパーマリオの面白さって「移動」だと思うんですが、それがそのまま映画になってる。乱暴に言うと物語がない。ただ移動するだけ。これマリオってゲームの本質だと思うんですよ。スーパーマリオを遊びながら、キノコ王国に平和を!とかよしピーチ姫を助けるぞ!とか誰も思わないですよね。先へ進む。それを楽しむ。移動そのものを楽しむ。それだと思うんですが、この映画はまさにそれを映画にしている。冒頭、ただ町の中を歩くだけのシーンがもうすでに最高に楽しい。マリオとルイージが配管工事の現場に車で行こうと思ったら車が壊れて、障害物がたくさんある裏道を歩いて行く。ジャンプして障害物をよけて飛び回るマリオに対して、ルイージはただ歩くだけ、先回りしたマリオが扉を開けてルイージがただ歩けばゴールできるように道を作ってていく。きちんと歩くだけのシーンにルールとゲームとしての面白さがある。移動そのものが楽しいコンテンツになる。こういう工夫が全編通して貫かれている。マリオが特訓するシーン。なかなか先に進めない。何度も死にながらコツを覚えていく場面。ものすごくゲーム的というか、これぞスーパーマリオだ。死にゲーをそのまま映画に描いている。余計なことをしていない。よくできている。言ってみたらこれはバスターキートンの映画だ。移動とアクション、失敗と達成をひたすら楽しむ。移動映画の近年の傑作と言えば「マッドマックス怒りのデスロード」だと思うけど、この映画のオマージュもしっかり取り入れている。マリオカートで怒りのデスロード。最高に楽しい。そして気持ちいい。矢継ぎ早にいろんな要素を詰め込んでいるけど、まったく渋滞してないし、クソゲーになってないのは、ものすごくシンプルにゲームとしての気持ちよさを追求した結果じゃないかなと思う。やはり宮本茂の存在は大きかったのではないかと思う。20年くらい前に宮本茂さんに取材する機会があって、京都の任天堂本社に行ってスーパーマリオの開発の思いで話を当時の資料などみせてもらいながら聞いたことがあるんだけど、ジャンプの気持ちよさへのこだわりの話を熱く語っていて、ボタンをどのくらい押すとどのくらい飛ぶのか、飛んだ後どう動くのか、確かにスーパーマリオのジャンプは、それまでのゲームのジャンプと決定的に差があるんですよね、ジャンプをコントロールできる感じがある。その気持ちよさこそがマリオの面白さの真髄なんだと思ったんですよね。ジャンプの気持ちよさの追求。たぶんそういう骨の部分が貫かれていることが、この映画を成功に導いたんだろうなと、そんなことを感じたりしました。細かなところでは、「パルテナの鏡」が出てきたのは超嬉しくて、それもゲームオーバーのあの音まで流れてくるのは、「わかってる!」感があったのと、マリオが初登場したドンキーコングの筐体にはまだマリオの名前がなかった頃のジャンプマンって名称が書かれていたり(壊れたダイナーのシーンでちらっと見えましたが気のせいだったらすみません)、チコの発するネガティブなセリフの裏に深い悲しみを感じたり、決してマニアックな方向には行かず、でも小さくしっかりツボはおさえている気がして、個人的には生涯ベストの一本になりそうなほど好きな映画でした。私はファミコンを買ってもらえたのがちょっと後だったので、「スーパーマリオブラザーズ」の1はゲームはもってないけど攻略本は買っていて、それを見ながらマップを指でなぞってプレイする脳内プレイヤーで、人生で最初に買ったゲームソフトがディスクシステム版「スーパーマリオブラザーズ2」で、とにかく難しくて死にまくって1-1で無限増殖を知って残機を増やしても当時はついぞクリアできず、でもツインファミコンでディスクのマリオ2を遊びながらカセット/ディスク切り替えボタンをガチャガチャさせたあと、リセットを半押ししてマリオ2を再起動するとバグ面に突入する裏ワザを発見して、当時敬愛していた雑誌「ファミコン必勝本」にビデオに録って送ったのだけど本体が壊れる危険性があるから採用できないと返事をもらい、でも見たことないバグで面白いからと「消えたプリンセス」のテレホンカードをプレゼントでもらって、当時消えプリに心酔していたわたしは大はしゃぎしたこととか、夏の遠泳合宿でスーパーマリオの海の面のBGMに歌詞がついたのを歌いながら泳いでたなーとか、マーリーオーあーなたのーあいはーチカラだーって、その歌詞は今でもたぶん全部暗記してるなーとか、そんな中学の頃の自分を思い出したりもしました。アメリカの「マリオ3」のゲーム大会に向かう少年達のロードムービースウィート・ロード」も好きな映画だったなー。なんだか少年時代があふれる週末の朝でした。いや、ほんと映画マリオ最高でした!!

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