「雑魚どもよ、大志を抱け!」(舞台挨拶付き)を見た。
またあの頃があふれる映画だった。舞台は1988年。昭和なキッズたちの冒険。いやーこれムチャクチャ面白かった!日本のスタンドバイミー的な小さな町のそこだけが世界の全ての子ども達の日常。冒頭、4人の少年達が1人ずつ集まっていく長回しのシーンから最高にいい。放課後、家に帰った子ども達が、それぞれの家庭の環境などをさりげなく描きながら、すこしずつ集まっていく。4人が、ふつうの子の主人公、ちょっと不良、メガネ、さえない子で、すごくスタンドバイミー的!駄菓子屋行って悪さして、学校でいたずらして先生から逃げて、なんか、このバカ騒ぎだけをすっと見ていたいくらい楽しい。監督が20年前に書いていたシナリオはどうやらそれがメインだったらしい。監督自身の子供の頃の実体験を元にしていると舞台挨拶で言っていた。リュウゾウという不良っぽい親友は名前もそのまま実在の友だちだったらしい。その親友に対して恋心にも近い憧れがあったという。同じヤカンで水を飲むときの戸惑いとか、じゃれ合っているうちに…なシーンもなんだか甘酸っぱい。電車に乗るお母さんが外を見ながらタバコを吸ってたけど、そういえばまだこの時代は長い路線の電車なんかは車内に灰皿がありましたよねとか、とにかく昭和しか感じない飛騨の風景が最高で、懐かしさあふれるエモ楽しい映画だった!!こういう映画大好き。超どうでもいいことだけど…メガネの友だちの正太郎くん(役者さんが偶然劇場に見に来ていて舞台挨拶に上がってました)の家にあったPCエンジン。彼がやっていたゲームはナムコの妖怪道中記だと思うんですが、流れているゲーム音楽がなぜかFF2の戦闘シーンの音楽でした。なぜーーー!?