ふしぎなであい…

「秘密の森の、その向こう」を見た。

少女が体験する不思議な出会い。森の中で出会ったのは母と同じ名前の自分と同じ8歳の少女だった。「燃ゆる女の肖像」の監督の新作ってことで、見る前からいいに決まってるじゃんて思ってたけど、始まった瞬間から、もう最高でした。まずタイトルの出方!!よすぎる!その後の車の移動シーン。運転する母に後部座席から手だけ伸ばしておやつを口に入れるだけのシーンなんだけど、2人の距離感、少女の性格を無言で示すとても味わい深いシーンだった。そういう小さな日常の描写ひとつひとつがものすごく厚みがある。廊下の扉を開ける描写も、きちんとその後のシーンで活きてくる。色使いに、音楽の使い方、すべてがとても繊細で美しい。とってもいい映画でした。見ていて思い出したことがある。8歳くらいの頃、わたしも不思議な少年たちと遊んだ記憶がある。横浜に引っ越す少し前に、引っ越す先の家を下見に行き、その近くの空き地で、メガネをかけた男の子と数人の同い年くらいの子どもとドラえもんごっこをして遊んだ。引っ越したら彼らと友だちになれそうで嬉しくて、引っ越して空き地があった場所を探したんだけど、空き地らしき土地はどこにもなく、あれは何だったのか、あの少年たちは誰だったのか、ずっと不思議に思っていた。子どもの頃、誰にもそういう出会いがあるものなのだろうか。

www.youtube.com