「流浪の月」を見た。
人の絶望を描いた映画なのだけど、描かれているのはどうしても抗えない情念のようなもので、それがまるで亡霊のような形で映像として刻まれたある意味でホラー映画のようなタッチの作品だった。二人だけにしかわからない世界の話。これをアニメにするとおそらく世界系的な作りになるのかもしれないなーとか、物語を映像として語り直すのって本当にすごく面白いことだなと思って見たていた。それにしても役者がすごくいい。松坂桃李はもうとんでもないところに行ってしまったなという感じがあるけど、出てきた瞬間に完全にアウトな臭いを漂わせる横浜流星の壊れっぷりも見事だった。映像もよかった。いや、ほんと想像の10倍くらいよかったです。