なつのおもいで

f:id:Shimpachi:20190912055942j:plain

「メモリー・オブ・サマー」を見た。

なんて切ない映画なんだ。ある夏、少年に起きたこと。70年代のポーランドの小さな町が舞台。監督の少年期を描いた作品だという。退屈で、孤独で、静寂な地獄のような夏休み。親との関係も子供同士の力関係も自分ひとりではどうすることもできない無力さに対する怒りと失望。もうとにかく不憫でしかたがない。冒頭に描かれる「その瞬間」へ向かって、何も起きないけど、どうしようもなく哀しい日常が続いていく。ただ透明感あふれるすごく美しい映像と、どこかすごく懐かしい景色が広がっていて、いつまでも見ていられる映画だった。いや、でも切なくて耐えられないか…。とにかくグッとくる映画だった。切ないけど最高!なんとか劇場で見れてよかった。