みてきてよかった

「生きててよかった」を見た。

限界まで戦いきったボクサー。しかし引退後も人生は続く。世間からからはぐれて生きることしかしてこなかった男の続く人生の物語。これはなかなか強烈にしみる。夢を追いかけ続けることは希望なのか、呪いなのか、生きると何なのか?そんなことをつきつけてくる。ヒリヒリするほど緊迫した映画なんだけど、コメディとシリアスのバランスが絶妙。オレオレオレ、セカイセカイセカイって劇中の壮絶な叫びは、一度目で笑わせ、2度目で興奮させ、3度目で高揚させる。こういう映画的な盛り上げ方もいい。主演の木幡竜の身体的説得力もすごくて、体つきの本物感と、夜道を歩きながら突然始まるシャドウボクシングの動きのキレとか、もちろん格闘シーンも痛さと重さがあってすごかった。ラストの盛り上がりも、ビターな結末も、すべてをユーモアで包み込む感じも、とても好みでした!!見てきてよかった!!

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