ひろいものでした

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「⻘葉家のテーブル」を見た。

なんか思わぬ拾いもの映画だった。こういう嬉しい出会いがあるからふらっと知らない映画を見るはやめられない。タイトルも存在も知らない映画で、ポスターアートとか作った会社の名前の雰囲気から、いわゆるゆるくて奇妙な同居生活始めました系の映画なのかと思ったら、意外にも、もっと体温のある、青臭い青春映画でした。主軸になる物語は何者かになりたい女子高生の夏休みもの。自分が本当はなにがやりたいのかわからない、親へのコンプレックスがキツイ。そんな中、痛すぎるYouTubeを作ってみたり、絵を描いてみたり、はじめて友達ができたり、ちょっと気になる異性が現れたり、ちょっと一歩踏み出してみたものの、やっぱりダメだーってなったり、誰でもない誰かになろうと必死にもがいている感じに妙な親近感を覚えてしまった。わかる、わかるぞ!って思いながら苦笑いしてた。世代も性別も違うけど思春期の夏はやっぱり痛い。何にも起きてないようで、じつは人生を左右するほど大きな何かを経験している夏の思い出。そんな青春を20年前に経験していた母の視点に触れているのもよかった。こういう映画好き。短編の方も見てみようっと。

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