「キャラクター」を見た。
いないはずの人がいる。そしているはずの人が実はいないかもしれない、そういう映画だった。卵が先かニワトリが先か…そこを考え始めると強烈な謎しかなくなる映画だ。だからもしかしたら何も考えてはいけないのかもしれない。とにかく、なぜここまで主人公に都合の良い世界がありえるのか、すべては本当に偶然なのか？すべては主人公の頭の中で考えられている。ただ妄想だと思うものがしっかり実在している。ただラストのベビーカーにいるはずの双子の存在を見せないのは意図的に思えるし、とすると一見平穏そうに見えるラストは実は少し怖いものにも思えてくる。わたしの頭の中では、冒頭のクレジットの時点ですでに主人公はこの世にいないと思っているのだけど…。そして良くよく見りゃ、またご近所映画。とにかくサイコな殺人事件がやたらとうちの近所で起きるらしい。
