「ジョーカー」を見た。
もう見たくて、見たくて、いてもたってもいられなくての初日IMAX。圧倒されました。圧倒されてきました。こりゃとんでもない映画です。もうアメコミ映画とか、そういう枠にはおさまりきらない作品でした。異国のコミックの中の世界のはずなのに、リアルな日本の現状がそこに浮かび上がってくるような普遍性。あまりにも不条理な世界に、いつのまにかジョーカーの視点に立って見てしまっているという、ある意味すんごく怖い映画でした。ものすごく暗くて、暴力的な映画なんだけど、同時にすごく悲しくて美しい映画でもあるという。シンメトリックな構図とか、バランスの良い画面から伝わる閉塞感がすごく窮屈に感じたり、視覚的にも追い込まれる映画でした。陰惨な話なのにそこに不快感がないのもすごいなと思った。なんだかすごく美しいものを見て終わった鑑賞後感。もう一回見たい。けど他に見るものが多すぎる。大変だこりゃ。