よんじゅはちまい

「関心領域」を見た。

できれば何の事前知識なく見たい映画だった。最初から嫌な気分になるだろうなと思って観に行った。だって、予告にもポスターにもしっかり何の映画か書いてある。どんな映画かもわかる。映像的には直接的な事をほとんど何も見せない映画だ。それを描くのは音だ。とてつもなく嫌な音がずっとしている。その音の正体を想像する。するとそこに描かれている日常が、何でもない日常であることが逆に怖くなる。言葉のやりとりや行動の一つ一つが実はものすごく異常だ。もう最初からすでに完全に壊れている。特にやはりこの家の奥さんだ。部屋で毛皮のコートを着る。そのコートはどこから来たものか。考えるとそれを普通に羽織っていることが恐ろしい。地獄の隣に理想の家を作る。庭にはプールがあって、そこら中に花が植えられている。壁の向こうから終始、音が聞こえている。悲鳴が銃声が聞こえる。煙突からは煙があがる。でもこの奥さんは何も見てないし聞いてない。麻痺して、壊れている。「最悪じゃん」とこの家の奥さんを見ながら、さらに絶望的な気持ちになる。この人はわたしかもしれないからだ。お前だってこの人と変わらないぞ、同じじゃないか、そう言われてる気がする。それでさらに苦しい気持ちになる。予想よりはるかに食らう映画でもあった。この映画、予告とかポスターとか見たら何の話かはもう書いてある。だいたいどんな映画か見なくてもわかる。そんなことは不可能だろうけど、こういう映画こそ何の映画か知らないで見たかった。映画が始まると、しばらくただ嫌な音だけが流れる。そして突然川辺でのピクニックが始まる。ほんとにのどかな日常だ。少しずつ映画が進む。すると日常の中に大きな違和感が表出する。しだいに何の映画かわかる演出になっている。でも、もう見る側はそのことを知ってるし、その音の正体もわかっている。映画の作り通り、じわじわ正体を知りたかった。なんだかもったいない気がした。

 

映画を観てダメージを喰らっていると、わたしのエンジェル、ララミーがスペシャルなプレゼントをもってきてくれました。そう、しゃしんです!ララミーからのプレゼントの写真、48枚目、いただきました!!48枚!記念すべきしんぱちナンバーです!

<48枚目までの道のり>

5/29パッチワークなソファ→ララミーのしゃしん

5/28ふるいミシン→ねっけつかんじTシャツ

5/27たっきゅうだい→きゅうしょくぼう

5/26家に遊びに来たモコモコナイトキャップもらう

ゲームハイロー 負けた

ポータブルレコードプレイヤー→おしやぶり

5/25手紙でふるいミシン

ケーキショーケース→あさいニットぼう

5/24オーブンつきコンロ→かさねぎTシャツ

5/23がいこつ→タオルかけシャツ

5/22エアコン→カエルなふく

5/21ラタンのクロゼット→パーカーワンピ

5/20シーリングファン→オクタゴンめがね

5/19クライミングウォール→しゃしょうさんのぼうし

5/18つるぎ→マルチボーダーニット

5/17ノルディックなソファデニムジャケット

47枚目はこちら

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