なんへるつっすか

「52ヘルツのクジラたち」を見た。

役者にうなる映画でした。いや、杉咲花すげーです。市子で演じた役にも似ているけど、ヤングケアラーで自由を奪われた女性の役なんだけど、こっちではもう少しストレートに感情を出す感じで、母の暴力に支配された娘なんだけど、その母と対面して怯えたような、でも母を求めているような、複雑な感情を表情ひとつで見せてきて、むちゃくちゃすごいな、この人って思った。ただ、あとのシーンでセリフで説明しちゃうことが多くて、メジャー映画なんでわかりやすく作らないいけないんだろうなとは思うけど、少しもったいない感じもした。とにかく役者は本当にみんなよかった。表面と内面が全然違っている。みんな何かを抱えている。その感じがしっかりある。ただ、これは自分がバカなだけなんだけど、個人的に見ている間、ずっと気になってしかたなかったことがあって…。主人公を地獄から救い出すアンという男性。この俳優の名前がずっと思い出せなくて、それがもう、ずっと続いて、もやもやして誰だっけ?で頭がいっぱいになってしまった。顔がきれいで、絶体知ってる役者だよね、でも、ずっと誰だか思い出せなくて、途中、過去の写真が出てきて、それがまた美しくて、え?もしかして男の人じゃないの?ああ、そうかも、きれいすぎるよなーと思っていて、結局、エンドクレジットで、あーーー!ってなった。志尊淳じゃん!!恥ずかしい。ずっと名前が出てこなかった。好きな俳優なのに。でもほんと、やっぱりきれいな人だね。あとこの映画、ものすごく髪の毛が印象的に使われていて、時間が行き来する中、主人公の変化は髪型で表現されるし、それが本当にそのときの感じをうまく出していて、わかりやすかった。同居する子供も髪型でこんなに顔変わるの?!だったし、志尊淳の過去の写真も。うん、髪映画でした。人の見た目は9割が髪型だな。あと、宇宙一好きな西野七瀬が宇宙一最悪な女役で出ていてよかったです。わかりやすく嫌な女で、そこでそれする?に、ちょっと笑いました。原作も読んでますが、全体的に原作とだいぶ人物や景色の印象が違う感じがした。ものすごく個人的な感想だけど。そして原作よりクジラ、多めの印象でした。架空本好きには、志尊淳(って、そのときはわかってなかったけど)が、帰宅する電車の中に貼られていた恐らく架空本と思われる小説の広告が気になりました。「蜃気楼」という小説で、30万部突破って書いてあった。いつかチェックしようっと。

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