かちまけじゃねー

ネクスト・ゴール・ウィンズ」を見た。

ワンゴール!ワンゴール!って言いたくなる映画だった。とにかくおもしろかった!公式戦で一度も勝ったことがない、どころか1点も取ったことがないサッカーチーム。世界最弱の代表チーム。米領サモア。2001年のW杯では0対31で負ける。別にだから強くなろうという意志もない。なんといってもサモアだからね。のほほんと、マイペースにやってる。別に負けてもいいじゃないな感じ。夢は試合で1点、獲ること。ワンゴールが合い言葉。そんなチームの監督としてアメリカからやってきたのが、試合になるとぶち切れまくる、勝ちにこだわる監督。水と油みたいな、いかにも映画的な実話。元になったドキュメンタリーは見てないんだけど、ラストに流れた映像を見る限り、けっこうみんなそっくりで、練習なんかも忠実に再現されているみたい。いや、これがメチャ面白かった。キャラクターの背景の作り込みとか、わーそういうことなの?みたいな、ドラマとしても、のほほんとしたサモアのお国柄も楽しい。ベストキッドのパロディが炸裂したり!クライマックスの試合前夜、監督がチームを鼓舞する参考に「エニイ・ギブン・サンデー」のアルパチーノの“無駄に生きるな、熱く死ね!”の名演説シーンを見て、それを真似ようとしてカラ回りしていって、結局真逆のスタンスに立つところかと、つくりかたがうまいなーと思った。熱いとは真逆のスポーツ映画。試合の結果の見せ方もとてもうまくてですね、映画としてとても楽しいものでした。

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