しょうにのわたし

「屋根裏のラジャー」を見た。

小2の自分を思い出す映画だった。かつてわたしにもこんな時期があった。ひたすら空想の世界で遊ぶひとり時間。その頃のことを思い出した。わたしの妄想はベッドの上だった。世界中が洪水で海に沈んでしまって、世界にぽつんとそのベッドだけが浮かんでいて、その上で一人だけで生きていかないといけない。一人で部屋で過ごすとき、いつもそんな妄想をしていた。学童保育で出されたお菓子は食べずにもって帰り、それは保存食として備蓄した。自分にとっての宝物はすべてベッドの引き出しに収納した。世界の全てがベッドの上。そんな妄想だけで何時間でも一人でいられた。そういえばそんなふうに貯めたお菓子をある日、母がわたしがいない時に遊びに来ていた母の友人の子どもにあげてしまって、ひどく怒って、何してくれるんだと落ち込んだことがあった。あのベッドの上が世界の全てだった。そんなわたしの小学校低学年時代。でも果たしてわたしはあの時、果たして一人だったのだろうか。実はわたしにしか見えない誰かがいたのではないか。ただ、その存在を忘れているだけなのかもしれない。そんなことを思った映画でもあった。そんな思い出がある人には特におすすめのアニメです。

www.youtube.com