おしゃれもんごる

「セールス・ガールの考現学」を見た。

すごい映画だった。モンゴルのイメージを一新された感じ。超オシャレ!実験的でポップで新鮮!冒頭のバナナの皮で完全にもっていかれる。横移動する人がいる中にぽつんと落ちてるバナナの皮。なかなか誰もバナナの皮を踏まない。あれ?転ばない?と思ったら、最後にずっこける人がいて、そのことで主人公が突然「おとなのおもちゃ屋」でバイトすることになるという、なんという強引でスマートな導入。とにかくこの映画、移動をうまく物語に絡めている。移動しながら物語がきちんと動くし、移動してじっくり見せるモンゴルの街並み自体が、想像のモンゴルと違っていて、それだけ見てるだけでも面白い。主人公がヘッドフォンをしてバックに歌が流れ出すと、それを歌っている人が画面に登場して、そこで歌い始める不思議な世界観だったり、淡々とした主人公のたたずまいもなんだか不思議な感じで、最初は素朴でさえない女の子に見えた主人公がどんどん美しくなっていって、それと同時に芯が強くなっていく感じとか、説明を極力排して目に見えるもので語るつくりが実によかった。寝不足でボロボロだったけど、近所の映画館で最終日の最終上映だったのでギリギリ滑り込みました。これは本当に心の底から見ておいよかった!!

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