ろばろーどむーび

「EO イーオー」を見た。

キャプテンじゃない方のEO。ロバ視点のロードムービー。動物もの映画はたくさんあるけど、いわゆる動物映画とはちょっと違ってる。すごいのはロバがしっかり演技をしているところ。悲しい瞳で世界を見つめ、恐怖し、戸惑い、怒り、人間社会の地獄めぐりをしていく。世界そのものも時に赤く鮮烈な光に染まって、とてつもない轟音が鳴り響き、静かな夜の森では暗闇をレーザー光線が舞い、誇張される。時に登場する人間たちのドラマも世界の断片の一部のようだ。自由に生きることも、自然に帰ることもできない、自分の意思で自分の運命を決められない存在としてのロバが最後に行き着く先の悲しさ。深く刻まれる映画でした。

www.youtube.com