たぶんすくわれた

「スクロール」を見た。

逃げ出すように映画館に駆け込んだ。仕事がいやでいやで、本当に映画館に逃げ込んだ。疲労が限界に達していて心が壊れる寸前だった。どんな映画か、どこの国の映画かも知らずに、時間が合った映画を選んで見た。壊れかけた心についての映画だった。突然始まるワンショット風の実験映画のような不思議な世界観の映像。学生映画のようにも見えるけど微妙な画面のブレがまるで悪夢のようでもある。それから徐々に空っぽで、まだ何者でもない若者たちの壊れかけた群像劇が始まる。消えたい、死にたい、死んで欲しい、見始めてしばらくはちょっとキツかった。でもなんとなくそのキツさがちょうどよかった。ハッピーな映画を見ていたら心がすさんでいたかもしれない。エンドクレジットまでずっと福士蒼汰だと思って見ていた役者は中川大志だった。夜風を冷たく感じながら家に帰って少しお酒を飲んで寝た。今朝は3時に起きて仕事にとりかかった。昨日あんなにいやだった仕事がそれほどいやじゃなかった。

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