きせきをみました

「母性」を見た。

昨日は勤労感謝の日だったそうですが、ふつうに朝5時から夜まで仕事で、何が何に感謝してるのかよくわらない祝日でしたが、W杯の初戦が始まるまでに一本の映画くらい見てもバチはあたらないだろうと、時間を調べたら少し離れた映画館でやっている「母性」だけが時間がちょうどで、いま家を飛び出して、見終わってすぐに帰ってくればサッカーも見れると。というわけで大雨の中、びしょびしょになりながら走って電車に乗って、駅から映画館も猛ダッシュで走って、何とかギリギリで映画に間に合って見てきたわけです、「母性」を。すごい映画でした。原作が湊かなえということで、ある程度覚悟してましたが、想像の100倍くらい上をいく映画でした。登場人物全員イヤなヤツという、けっこうすごい映画です。誰も好きになれない…。幸せに生きないですむための全方法みたいな映画です。そういうの好きな人にはたまらないと思います。他人を思いやるという気持ちを1ミリも持たない人間たちが、ものすごく自分勝手に振る舞い、自分の正しさを振りかざし、ときにはこれ見よがしに服従してみせて、相手を支配するためだけにすべての行動を起こしていく。徹底して「人のことを考える」ということをしない人たちの愛憎劇。つまりそういうブラックコメディです。ハコヅメの先輩後輩コンビが、今度は母娘を演じていて、あの楽しいバディ感からは想像もできないほどブラックなコメディ演技合戦になっていて、それを堪能するにはもってこいな映画です。登場人物全員を○○したくなるくらい感情を揺さぶられたので、帰りの電車の中でそんなもやもやをスカっとなぎ払う「イングロリアスバスターズ」的な○○しエンディングを勝手に妄想しながら、いい気分で家に帰って、サッカーを見て奇跡!を目の当たりにしてワインをガブ飲みしました。いい勤労感謝の日でした。

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