「哀愁しんでれら」を見た。
思った通りにイヤ〜な感じの童話的な映画には違いないけど、全体的に画がなかなかよくて、ファーストシーンの教室の机の上を歩く姿を逆さに撮ったショットにはじまり、明るくてコメディっぽい不幸物語から、徐々に不穏な世界に足を踏み入れていく感じがなかなかよい。主人公が結婚して住む家は何となく見覚えがある感じなんだけど、海辺にあって階段があってプールがあって、「愚行録」で出てきた別荘と同じ場所じゃない？整いすぎて窮屈な家の感じが「Swallow」で住む家にどことなく似ている。目のない家族の肖像画とか、ウサギの剥製とか、アウトなものがどんどん出てきて、娘は怖いし、嫌な感じが積み重なっていって息苦しくなっていく展開はよかった！！
