とうきょうきぞく

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「あのこは貴族」を見た。

生まれた場所によって、生まれた家によって生き方が縛られ、生き方が決まってしまうという映画。ゆるくひっそりとそこにあって、いつの間にか落ちている沼というか、地獄というか…。なにげないセリフのやりとりで、いきなり現実をつきつけられて、ドキっとするシーンがいくつもあった。わかってたことだけど、でも見てなかった、見ないようにしていた現実を突きつけられるような、そんな感じ。イヤなことを描いているけど、イヤな人は出てこない。なんともにぶく突き刺さる映画だった。