せぶんでいずを

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ぼくらの7日間戦争」を見た。
ぼくの年末の戦争が始まったので、景気づけにみてきた。管理教育に反旗をひるがえした中学生たちの7日間の冒険を描いた最初の映画は宮沢りえTMネットワークの主題歌くらいしか記憶には残っていなくて、この間テレビでやっていたのを見たら、あら、こんな変なバランスのヘンテコな映画だったかと思ったのだけど、あれから30年経ってのアニメ映画である本作の主人公たちは17歳で、すでに大人の階段を登り始めた感のあるお年頃なわけで、彼らが家出したところで、親や社会が介入してくる余地はあるのか?と思っていたのだけど、そこにたまたま出会った強制送還されそうなタイ人の子供を守るという使命を帯びさせることで、物語に促進力を与えて誰にも見つからないはずの秘密の家出が「戦争」化し、ネットを通じて大人との攻防が社会に可視化されるという、だけど自分たちのためではない彼らの戦いは自らの内面との戦いに変わっていき、ありのままで〜♪と空を飛んでいくわけだが、やはり最後に残るのは、実はずっと物語に関わっていた宮沢りえと彼女の登場とともに流れるTMネットワークのメロディだという、なんとも味わい深い映画でした。そして夜見た夢は、地下施設に立てこもった少年少女たちが、海底に沈む都市の住人たちを新たな地に移住させる装置を開発するという夢で、映画よりもスケールが大きくて思わず二度寝して続きを見て、寝坊してしまった。