たれのためか


「ニッポン国VS泉南石綿村」を見にいった。原一男監督の最新作とあれば、上映時間が215分あろうと見ないわけにはいかない。アスベスト問題を巡り国を相手に8年間戦い続けた訴訟運動の記録。8年の間に1人1人と亡くなっていく原告の被害者たち、司法のルールの中で行われる当事者の声が通らない裁判のシステム、機械的な国の対応、誰のための何のための戦いなのか、誰と戦っているのか、色々とぐるぐると考えさせられる映画だった。で、これが不謹慎かもしれないが、とにかく映画として面白かった。雪の中、見に行ったかいがありました。